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Jリーグ 4年前

2019年J1新加入ベストイレブン。Fチャン編集部が選定、新天地で輝いた実力者たち【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

山口蛍
ヴィッセル神戸の山口蛍【写真:Getty Images】

山口蛍(やまぐち・ほたる/ヴィッセル神戸)
生年月日:1990年10月6日(29歳)
今季リーグ戦成績:34試合出場/3得点2アシスト

 セレッソ大阪からヴィッセル神戸に電撃加入を果たした日本代表MF。幅広い守備範囲とボール奪取の上手さを武器に中盤で90分間ハードに動くことができる選手であり、神戸でもそうした特長は存分に発揮できていた。監督がファン・マヌエル・リージョからトルステン・フィンクに代わっても山口蛍の主力の座はまったく揺るがず。何試合かではゲームキャプテンも務めるなど、チームを最後まで牽引し続けた。

 山口は今季リーグ戦全試合でスタメンフル出場を果たしている。その中で3得点2アシストという成績も収めており、インターセプト数も79回を記録。これはJ1所属全選手の中でも最も多い数字となっているなど、中盤で大きく躍動していた。神戸は残念ながら上位進出とはならなかったが、山口は日本屈指のMFとして、果たすべき役割はこなせていたと言えるだろう。

奥埜博亮
セレッソ大阪の奥埜博亮【写真:Getty Images】

奥埜博亮(おくの・ひろあき/セレッソ大阪)
生年月日:1989年8月14日(30歳)
今季リーグ戦成績:32試合出場/7得点2アシスト

 アカデミー時代を含め長く在籍したベガルタ仙台を離れ、セレッソ大阪へと加入した30歳のMF。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の下、開幕から主力としてピッチに立ち続けた奥埜博亮は、シーズン中に中盤からCFまで幅広いポジションをこなすなど、持ち味であるユーティリティー性を存分に発揮。C大阪の上位進出に大きく貢献していた。

 今季リーグ戦では守備面での貢献はもちろんのこと、7得点2アシストを記録するなど攻撃面での存在感も光った。J1リーグでの7得点は仙台に在籍していた2015シーズンと並んで自身最多タイとなる成績。加入1年目ながら堂々たる結果を収めたと言えるだろう。30歳とベテランの域に達してきた同選手であるが、桜カラーのチームをさらに上へと導くため、今後も奮闘が求められるはずだ。

小塚和季
大分トリニータの小塚和季【写真:Getty Images】

小塚和季(こづか・かずき/大分トリニータ)
生年月日:1994年8月2日(25歳)
今季リーグ戦成績:33試合出場/1得点5アシスト

 ヴァンフォーレ甲府から大分トリニータに加入した25歳のMF。精度の高いパスで味方のチャンスを演出できる選手であり、その技術の高さは確かなものがある。J1リーグではそれまで8試合のみの出場だった同選手であったが、今季は33試合に出場。片野坂知宏監督の下で、大きく羽を広げた存在であったと言えるだろう。

 大分ではシャドーの一角として活躍した同選手は、チームの攻撃を活性化させる上で重要な役割を果たしており、今季は得点こそ1点に終わったが、アシスト数は5回を記録。卓越したパスセンスはJ1という舞台でも存分に示せていたと言える。そんな小塚には浦和レッズなどが興味を示しているという報道も出ているが、去就を含め、今後さらに注目される選手になることだろう。

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