ジュビロ磐田、唯一評価できるのは…? 限界だった名波政権と後手を踏み続けたフロント【2019年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ1リーグも全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、18位のジュビロ磐田の今季を振り返る。(文:編集部)

2019年12月30日(Mon)10時10分配信

シリーズ:2019年Jリーグ通信簿
text by 編集部 photo Getty Images
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限界を迎えた名波・服部体制

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ジュビロ磐田【写真:Getty Images】

 フベロ政権は連敗スタートとなったものの、その後は4勝3敗1分けでシーズンを終えた。しかし、残留圏内との差は埋めきれず、18位でJ2降格が決まった。

 序盤戦から負けが込み、17節を終えて3勝しか挙げられなかった名波浩監督は辞任を表明。ヘッドコーチだった鈴木秀人が後任に就いたが状況は上向かず。10試合を残したタイミングで、クラブはスペイン人のフェルナンド・フベロを招聘した。

 前年にJ1参入プレーオフを戦った影響か、現有戦力の底上げで十分という判断だったのか。昨冬は静かすぎるオフを過ごした。

 数少ない新加入選手の1人だったロドリゲスは15試合5得点と結果を残した。しかし、わずか半年でディナモ・キエフに移籍してしまい、チームは貴重な得点源を失った。山田大記、川又堅碁、大井健太郎といった各ポジションの軸となるべき選手たちはケガに苦しんだ。

 磐田は夏に今野泰幸、ルキアン、エベシリオ、ファビオを完全移籍で獲得し、名古屋グランパスから秋山陽介を期限付き移籍で加えた。しかし、ルキアンは1得点、今野は5試合の出場に終わるなど、チーム状況を大きく変えることはできなかった。

 静かなオフが低迷につながり、慌ただしく動いた夏の補強も結果にはつながらず。見通しが甘かったと言わざるを得ない服部年宏強化本部長(当時)をはじめとする強化体制の責任は重い。

 それでも、終盤に見せたフベロのサッカーは来季以降に向けた数少ない希望になるだろう。バルセロナBの分析担当を務めたこともあるスペイン人指揮官は、限られた時間の中でディフェンスを整備し、ラスト8試合で勝ち点13を積み重ねた。

 強化体制は一新され、黄金期に監督を務めた鈴木政一が強化本部長に、名波・服部体制を支えた鈴木秀人が部長に就く。的確な人員整理と、フベロサッカーの浸透が進めば、最短でのJ1復帰も現実になるだろう。

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