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Jリーグ 4年前

川崎フロンターレ、5年間の歴代フォーメーション。塗り替えたクラブの歴史。手に入れたJ1連覇&ルヴァン杯制覇という財産

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

タイトル獲得にあと一歩届かず(2016年)

川崎フロンターレ
川崎フロンターレ、2016シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:3位(1st:2位/2nd:3位)
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:準優勝


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 クラブ創設20周年の節目に初タイトル獲得をと意気込んで挑んだ2016シーズン。オフ期間にはGKチョン・ソンリョン、DF奈良竜樹、元ブラジルU-21代表のDFエドゥアルドなどを補強。近年の課題と見られていた守備の改善を進めている。悲願の初タイトルへ、期待値は十分だったと言えるだろう。

 チームは序盤、その期待通りの成績を収める。1stステージではわずか1敗しか喫しておらず、ステージ優勝は果たせなかったものの2位につける。2ndステージは5敗するなどやや勢いは落ちたが、それでも3位につけた。総合順位は3位となり、川崎フロンターレは見事クラブ初となるチャンピオンシップ(CS)出場を果たしたのだ。

 しかし、CSの準決勝ではFW金崎夢生の一発に沈み鹿島アントラーズに0-1で敗北。リーグ戦での優勝は幻となった。その後、天皇杯で決勝に進んだ川崎Fであったが、再び立ちはだかったのは鹿島。延長戦の末に敗れ、タイトル獲得をあと一歩のところで逃した。

 チームとしての強度は、2015シーズンよりも遥かに上がっていた。MF中村憲剛は年間MVPを獲得するなど奮闘し、FW小林悠も15得点9アシストとキャリア最高を記録。MF大島僚太はリオデジャネイロオリンピック出場の影響で疲労の蓄積もあったが最後まで中盤を支え、新加入のGKチョン・ソンリョンもハイパフォーマンスを見せるなど、個人の出来も悪くはなかった。

 しかし、1stステージ優勝を目前とした第16節のアビスパ福岡戦でドロー(ここで鹿島に順位を抜かれている)、CS準決勝や天皇杯決勝で敗れたりと、ここ一番の勝負強さは物足りなかった。比較的ポジティブな要素が多かったシーズンとも言えたが、タイトルを獲れなかったのがもったいなく、そして何よりも悔やまれるシーズンといった印象の方が強いだろう。

▽GK
チョン・ソンリョン

▽DF
エドゥアルド
田坂祐介
谷口彰悟

▽MF
大島僚太
エドゥアルド・ネット
エウシーニョ
車屋紳太郎
小林悠
中村憲剛

▽FW
大久保嘉人

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