フットボールチャンネル

Jリーグ 4年前

川崎フロンターレ、5年間の歴代フォーメーション。塗り替えたクラブの歴史。手に入れたJ1連覇&ルヴァン杯制覇という財産

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

悲願のJ1初制覇(2017年)

川崎フロンターレ
川崎フロンターレ、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:1位(21勝9分4敗)
YBCルヴァンカップ:準優勝
天皇杯:ベスト8
AFCチャンピオンズリーグ:ベスト8


【今シーズンのJリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】


 川崎フロンターレを5年間率いた風間八宏監督が2016シーズンをもって退任し、2017シーズンよりそれまでコーチを務めていた鬼木達氏が新監督に就任することになった。もちろん、このシーズンでも求められたのは「タイトルの獲得」である。

 ただ、開幕前はどちらかと言うと不安の方が大きかった。新指揮官はそれまで監督経験がなく、どこまでチームをまとめられるか不透明。さらにエースのFW大久保嘉人がFC東京に移籍。そして、このシーズンはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場することとなっており、日程面との戦いも出てくる。厳しいシーズンとなっても不思議ではなかった。

 その予想通り、序盤は苦戦を強いられた。第9節終了時点の順位は9位。優勝争いとは無縁と言えた。とくに第9節のセレッソ大阪戦は0-2と完敗を喫しており、内容面でも不安がなかったわけではなかった。

 しかし、川崎Fはここから怒涛の追い上げを見せる。MF阿部浩之やMF家長昭博ら新戦力も徐々にフィットし始め、風間監督の下で培った攻撃力にハードワークを肉付けした鬼木監督の戦術もその強度を誇るようになり、全体的に安定感が生まれる。内容だけでなく、結果もしっかりと付いてくるようになった。

 第20節のFC東京戦から第33節の浦和レッズ戦まで14試合無敗を記録。そして最後は大宮アルディージャに5-0と快勝を収め、他会場の鹿島アントラーズがドローに終わったことで最終節でのリーグ優勝が決まった。最終節で首位に立って優勝を果たすのはJリーグ史上2回目のこととなった。

 FW小林悠はこの年、得点王と年間MVPを受賞。大久保の抜けたチームにおいて最大の得点源として奮闘した。さらに小林含めた計4名がベストイレブンに選出されるなど、攻守ともに安定したパフォーマンスが光った。

 ACLでもベスト8、YBCルヴァンカップでも準優勝と強さを見せつけた川崎F。基本システムもそれまでの3バックから4バックへと変更するなど鬼木監督による新たな血がチームにしっかりと注入された。開幕前は不安要素が多かった川崎Fだが、クラブの歴史を変える忘れられないシーズンとなった。

▽GK
チョン・ソンリョン

▽DF
奈良竜樹
谷口彰悟
エウシーニョ
車屋紳太郎

▽MF
大島僚太
エドゥアルド・ネット
家長昭博
阿部浩之
中村憲剛

▽FW
小林悠

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top