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Jリーグ 4年前

湘南ベルマーレ、5年間の歴代フォーメーション。J2優勝、ルヴァン戴冠、監督交代…。記憶に深く刻まれる一時代

text by 編集部 photo by Getty Images

粘り強さで掴んだ優勝(2017年)

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湘南ベルマーレ、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J2リーグ:1位
天皇杯:3回戦敗退

 3年ぶりにJ2で戦うことになったが、前年に続く主力の流出は避けられなかった。秋元がFC東京から1年で復帰したが、菊池大介が浦和レッズに、三竿雄斗が鹿島に移籍。実力のあるクラブが名を連ねるJ2の中で、開幕前の下馬評は決して高いものではなかった。

 開幕から4勝1分という好スタートを切った。復帰した秋元がゴールマウスを守り、三竿の抜けた左CBには市立船橋高校から加入したルーキーの杉岡大暉を抜擢。サイドアタッカーだった大卒2年目の山根視来を右CBに起用するなど、新戦力の台頭が目立った。

 中盤以降は同じく前年に降格したアビスパ福岡との一騎打ちとなった。しかし、7月29日の徳島ヴォルティス戦から12戦無敗で抜け出した湘南が、10月29日にファジアーノ岡山と引き分けて、14年以来2度目となるJ2優勝を決めた。

 キャプテンの高山は3月に右膝前十字靭帯を損傷してシーズンの大半を棒に振ったが、前線では期限付き移籍を延長した山田直輝がキャリアハイの39試合に出場。5得点6アシストをマークして攻撃陣を牽引した。前年に人員不足が響いた中盤には、柏レイソルから期限付き移籍してきた秋野央樹が石川俊輝とコンビを組み、攻撃のかじ取り役を担った。

 得点数で見れば、最も多かった名古屋より27点も低く、リーグ全体でも8番目の数字だった。それでも、1点差勝利が14度を数えた粘り強さが、就任6年目を迎えた曹貴裁監督のチームが優勝を果たした要因のひとつになった。

▽GK
秋元陽太

▽DF
山根視来
アンドレ・バイア
島村毅

▽MF
岡本拓也
石川俊輝
秋野央樹
杉岡大暉

▽FW
山田直輝
端戸仁
ジネイ

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