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Jリーグ 4年前

湘南ベルマーレ、5年間の歴代フォーメーション。J2優勝、ルヴァン戴冠、監督交代…。記憶に深く刻まれる一時代

text by 編集部 photo by Getty Images

栄冠(2018年)

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湘南ベルマーレ、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:13位
YBCルヴァンカップ:優勝
天皇杯:ラウンド16

 2012年の曹監督就任後、4シーズン目となるJ1の舞台となった。ともに昇格したV・ファーレン長崎との開幕戦に勝利し、川崎Fと名古屋には引き分け。3試合で勝ち点5という悪くないスタートを切った。

 1トップには韓国人FWのイ・ジョンヒョプがフィットしたが、右足関節内果疲労骨折で5月に離脱。しかし、7月に徳島ヴォルティスから獲得した山崎凌吾がその穴を埋めた。両者ともに献身的な守備やポストワークで前線の起点となり、ここ数年固定できていなかったポジションに定着した。

 さらに、2人の大卒ルーキーがチームに新たな風を吹き込んだ。順天堂大学から加入した坂圭佑は8節に初スタメンを飾ると、アンドレ・バイアが務めていた3トップの中央のポジションを奪う活躍を見せた。鹿屋体育大学から加入した松田天馬も中盤やシャドーのポジションで21試合に出場している。

 ルヴァンカップではグループステージで3勝を挙げ、湘南ベルマーレにチーム名を変えて以降初めて決勝トーナメントに駒を進めた。プレーオフステージでベガルタ仙台、準々決勝でセレッソ大阪を破り、柏レイソルとの準決勝は、第1戦を1-1で引き分けた。

 Shonan BMWスタジアム平塚で行われた第2戦は28分に石川のゴールで先制したが、後半に追いつかれて延長戦に突入。93分にFKから坂が頭で合わせて勝ち越したが113分に再び追いつかれ、決着はPK戦に委ねられた。サドンデスに突入したPK戦は、5-4で湘南に軍配が上がった。

 初めて決勝の舞台へと駒を進めた湘南は、横浜FMを相手に試合序盤から試合のペースを握った。そして36分、ミドルレンジから狙った杉岡のシュートがゴールへと突き刺さる。スーパーゴールを守り切った湘南は、クラブ初のタイトルを獲得した。

 4月7日の鹿島戦で山根がブザービーターを決めて2-1で勝利したように、印象的な試合が多かったのもこのシーズンの特徴と言えるだろう。2度の3連敗があったが、降格した16年のように大型連敗することなく勝ち点を積み上げていった。残留争いはJリーグ史上稀にみる大混戦となり、最終的に16位のジュビロ磐田とは勝ち点41で並んだが、得失点差で上回った湘南は13位でシーズンを終えた。

▽GK
秋元陽太

▽DF
山根視来
坂圭佑
大野和成

▽MF
岡本拓也
石川俊輝
秋野央樹
杉岡大暉

▽FW
梅崎司
菊地俊介
山崎凌吾

【次ページ】激動の1年(2019年)

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