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Jリーグ 4年前

清水エスパルス、5年間の歴代フォーメーション。クラブ史上初のJ2降格を経験。抜け出せない暗いトンネル

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

飛躍の年に(2018年)

清水エスパルス
清水エスパルス、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:8位(14勝7分13敗)
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:3回戦敗退


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 清水エスパルスは、2016シーズンより指揮を執った小林伸二監督を2017シーズン終了後に成績不振を理由に解任。この年より、スウェーデン人のヤン・ヨンソン氏が新たな指揮官に就任することとなった。

 第1節から第4節までに2勝2分という成績を収めるなどスタートダッシュに成功した清水。しかし、その後は6試合連続未勝利に陥るなど安定感を欠き、一時13位にまで順位を落としている。以降も2連勝のあとに2連敗を喫するなど、継続してポイントを稼げない時期が続いていた。

 後半戦も4連勝のあとに6試合連続未勝利に終わるなど安定性を欠いた清水。それでも、最後は7試合連続無敗でリーグ戦を駆け抜け、8位でフィニッシュ。開幕前は降格候補にも挙げられていたチームからすれば、飛躍を果たしたと言えるのではないか。

 8位躍進の原動力となったのは攻撃陣の奮起だろう。全34試合で「56得点」という数字はこの年優勝を果たした川崎フロンターレに次いで2位タイとなっている。その中で特筆すべきはFW北川航也とFWドウグラスの2トップだ。前者は13得点を叩き出すなどブレイクを果たし、後者も途中加入ながら11得点を叩き出すなどストライカーとしての仕事を全うした。彼らの抜群の連係、そして得点力は他の17クラブにとって脅威となっていたのは明らかだ。

 北川以外にもMF金子翔太が10得点7アシストを記録、DF立田悠悟が定位置を確保するなどこの年は若手の台頭も目立った。GK六反勇治、FW鄭大世、DFファン・ソッコら経験豊富な選手たちも相変わらず高い貢献度を誇っており、ヨンソン監督の采配も光る。この年の清水はチームとして非常に魅力的であったと言えるだろう。

 近年低迷が続いていた清水にわずかな希望の光が射し込んだ。2018シーズンはそんな1年になったと言えるのではないか。

▽GK
六反勇治

▽DF
ファン・ソッコ
フレイレ
立田悠悟
松原后

▽MF
河井陽介
竹内涼
金子翔太
白崎凌兵

▽FW
ドウグラス
北川航也

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