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Jリーグ、段階的な再開は困難…選手の移動による感染リスクを考慮。「専門家のトーンが変わった」

text by 編集部 photo by Getty Images

Jリーグの村井満チェアマン
【写真:Getty Images】

 Jリーグは3日午後に臨時理事会を開催。その後、オンラインでのメディアブリーフィングを行なった。村井満チェアマンは現在決定している再開時期を「白紙に戻す」と話している。

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 世界に蔓延している新型コロナウイルス。スポーツ選手やスタッフへの感染が確認されている。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長がコロナウイルスに感染。その後、無事退院を発表している。さらにJリーグでは現在、ヴィッセル神戸DF酒井高徳、ザスパクサツ群馬DF舩津徹也、セレッソ大阪GK永石拓海への感染確認が発表されている。

 3日午前にはNPBとJリーグ合同による「新型コロナウイルス対策連絡会議」を開き、その後専門家を交えての会見が行われた。午前の時点では4月中の再開は難しいとの見解が示されていた。その際、専門家の三鴨廣繁氏は「我々には第三の意義が課せられた。それは社会に対する責任。日本を代表する2つのスポーツ界が社会に対する責任を果たさなければならない。東京を中心に感染者、感染経路不明も増えている。4月末の開催は無理だろう。ではいつになるか、それはわからない」とコメントしていた。

 専門家の話を受け、3日午後の会見で村井チェアマンは「専門家のトーンが変わった」と話した。その理由として「鳥取や岩手なども時間の問題で観戦地域に変わる、そういうところでお客さまが少なかったとしても選手の移動などで感染リスクにさらされる可能性がある。無観客でも移動する選手の感染リスクが発生して、段階的な再開が難しいのだと先生方から感じた」とコメント。

 専門家の言う「社会に対する責任」を果たすためにも、選手の移動による感染リスクや感染拡大防止を考慮した上で当初の2週間ごとの再開見通しから1ヶ月以上とする決断を下したようだ。

【了】

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