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飛躍? 転落? ミラクル・レスター、栄光のイレブンの現在。岡崎慎司と奇跡を起こした男たち

text by プレミアパブ編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

ダニー・シンプソン(現所属:ハダースフィールド)
15/16シーズンリーグ戦成績:30試合出場0得点0アシスト
今シーズンリーグ戦成績:23試合出場0得点0アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身の右サイドバックは、ニューカッスルやQPRでのプレーを経て、14/15シーズンからレスターに加入した。ミラクル・レスターのシーズンでは堅実な守備力を武器に右サイドバックのレギュラーとしてリーグ戦30試合に出場した。

 しかし18/19シーズンにワールドクラスのポルトガル代表SBリカルド・ペレイラが加入すると定位置を失い、出場機会が激減。フリー移籍でチャンピオンシップ(2部)のハダースフィールドに今シーズン限りの契約で加入し、今季はリーグ戦23試合出場を果たしている。

ウェズ・モーガン(現所属:レスター)
15/16シーズンリーグ戦成績:38試合出場2得点0アシスト
今シーズンリーグ戦成績:8試合出場0得点0アシスト

 11/12シーズンにノッティンガム・フォレストから加入。下部リーグで長くプレーし、30歳にして初めてプレミアリーグを経験した苦労人だ 。ミラクル・レスターではキャプテンとしてリーグ戦全試合フルタイムで出場。相棒のフートとともにパワフルな守備でチームを支え、優勝に貢献した。

 現在もレスターに所属はしているものの、今シーズンからは出場機会が激減。定位置をトルコ代表DFチャグラル・ソユンクに奪われ、リーグ戦は8試合の出場でスタメン出場がわずか1試合と苦戦している。キャリアの転換期に差し掛かっている。

ロベルト・フート(現役引退)
15/16シーズンリーグ戦成績:35試合出場3得点0アシスト

 チェルシーやミドルズブラ、ストーク・シティを経て、14/15シーズンの後半戦からチームに加入。ミラクル・レスターでは相棒のモーガンと共に強固な守備を形成し、15回のクリーンシートを達成した。攻撃でもビッグ6のトッテナム戦とマンチェスター・シティ戦でゴールを奪うなど要所で活躍し、優勝に大きく貢献した。

 その後、2018年に現役引退を発表後、本人曰く「サッカーから離れるつもり」だったそうだが、現在は母国ドイツU-21のコーチに就任。第二のキャリアをスタートしている。実はミラクル・レスターを実現させたクラウディオ・ラニエリ監督とは、チェルシーユースに所属している2001年頃からの仲であり、プレミアリーグ優勝自体は、チェルシー時代にも2回経験している。

クリスティアン・フクス(現所属:レスター)
15/16シーズンリーグ戦成績:32試合出場0得点4アシスト
今シーズンリーグ戦成績:8試合出場0得点0アシスト

 15/16シーズンからレスターに加入。高精度のクロスとモーガンとフートの高さを活かしたロングスローを武器に左サイドバックのレギュラーとして優勝に貢献した。日本人と親交が深く、以前所属していたシャルケでは内田篤人と、レスターでは岡崎慎司と仲が良かった。

 現在もチームに所属しているが、近年はイングランド代表DFベン・チルウェルにポジションを奪われ、ベンチを温める日々が続いている。引退後は妻や子供が暮らしているニューヨークのマンハッタンに移住予定で、NFLでキッカーを目指しているそう。ちなみに、妻は元ゴールドマン・サックスのエリート。

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