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日本代表 4年前

日本代表、歴代背番号11の系譜。小野伸二、鈴木隆行、巻誠一郎、玉田圭司、柿谷曜一朗、宇佐美貴史、W杯で唯一ゴールを決めたのは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

日韓W杯

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ベルギー戦の先発メンバー



監督:フィリップ・トルシエ
戦績:ベスト16

背番号11:鈴木隆行(鹿島アントラーズ)
生年月日:1976年6月5日(25歳)
個人成績:4試合出場/1得点0アシスト

 1995年に鹿島アントラーズに加入した鈴木隆行は、4度の期限付き移籍を経験。2000年のシーズン途中に鹿島に復帰してレギュラーを掴むと、翌年には代表デビューを飾った。

 FIFAコンフェデレーションズカップでは、初先発となったカメルーン戦で2得点を挙げた。中田浩二のロングフィードを受けて右足のシュートでゴールネットを揺らし、森島のクロスを頭で押し込んだ。フランス代表のロベール・ピレスらと並んで大会得点王となった鈴木は、ワールドカップのメンバーにも選出されている。

 柳沢敦と2トップで起用された初戦のベルギー戦は前半をスコアレスで終える。後半に入って攻勢を強めるベルギーが57分に先制。直後に自陣から相手GKとDFの間に送った小野のロブパスに反応した鈴木は、DFを振り切って右足を目一杯伸ばす。つま先に当たったボールはGKの右脇をすり抜けてゴールへと吸い込まれた。

 鈴木のつま先ゴールで同点に追いついた日本代表は稲本潤一のゴールで逆転。しかし、75分に追いつかれてワールドカップ初勝利はお預けとなった。しかし、続くロシア戦とチュニジア戦に勝利した日本代表は、自力でグループステージ突破を決めた。

 鈴木はグループステージ3試合に先発したが、ラウンド16のトルコ戦はベンチスタートとなった。前半にミスから失点した日本代表は、後半開始と同時に2枚の交代カードを切る。ボランチの稲本とFWで起用された三都主アレサンドロに代わり、市川と鈴木が投入された。しかし、トルコ守備陣を最後まで崩せなかった日本代表はベスト16で姿を消すこととなった。

 鹿島でレギュラーを掴むまでに6年を要した苦労人は、自国開催となったワールドカップで躍動した。執念ともいえる鈴木のゴールが、その後に続く日本代表の躍進へとつながったと言えるだろう。

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