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日本代表 4年前

日本代表、歴代背番号11の系譜。小野伸二、鈴木隆行、巻誠一郎、玉田圭司、柿谷曜一朗、宇佐美貴史、W杯で唯一ゴールを決めたのは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ロシアW杯

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ポーランド戦の先発メンバー



監督:西野朗
戦績:ベスト16

背番号11:宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
生年月日:1992年5月6日(26歳)
個人成績:2試合出場/0得点0アシスト

 宇佐美貴史はアルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表に2011年に初招集を受けた。しかし、代表デビューの機会がないまま時間が経過。それでも、14年にはガンバ大阪でベストイレブンに輝いてクラブ初の国内3冠に導くと、指揮官がヴァイッド・ハリルホジッチへと代わった15年3月に4年越しの代表デビューを果たした。

 15年以降は日本代表に定着し、原口元気と左サイドハーフのポジション争いを演じた。ロシアワールドカップのメンバーに選出され、大会前に行われたガーナ戦とスイス戦に宇佐美は先発。しかし、チームは2試合連続で無得点に終わり、宇佐美もアピールすることはできなかった。その一方で、ラストマッチとなるパラグアイ戦に左サイドハーフで起用された乾貴士が、2ゴールを決める活躍を見せて先発の座を掴んだ。

 2-1で勝利した初戦のコロンビア戦で、宇佐美に出番は回ってこなかった。続くセネガル戦は、本田圭佑のゴールで2-2と追いついた後に投入されたが、スコアは動かずに試合を終えている。

 決勝トーナメント進出を懸けて戦った第3戦に宇佐美は初めて先発する。しかし、ロベルト・レバンドフスキ擁するポーランドに防戦一方となり、59分に失点。65分にベンチに退いた宇佐美は結果を残すことができず、試合は0-1で敗れている。

 鼻差で決勝トーナメント進出を決めた日本代表はラウンド16でベルギーと対戦したが、宇佐美はベンチで90分を見届けることとなった。乾と原口のゴールで2点を先行しながらの逆転負けは「ロストフの悲劇」として語り継がれることになる。プラチナ世代のエースだった宇佐美は、大舞台で爪痕を残すことができなかった。

【了】

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