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代表 4年前

韓国代表、背番号10の系譜。日韓大会4強進出の英雄、流浪の嫌われ者、そして“コリアン・メッシ”へ

韓国代表では、「背番号10」は誰が着用してきたのだろうか。韓国史上初のベスト4進出を果たした日韓大会から、最新のロシア大会までのワールドカップ5大会で「アジアの虎」の背番号10を任された選手たちの活躍を振り返る。※所属クラブは当時(2020年5月掲載の記事を再編集したものです)

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

日韓ワールドカップ(2002)

イ・ヨンピョ
【写真:Getty Images】



背番号10:イ・ヨンピョ(安養LGチータース[現FCソウル])
生年月日:1977年4月23日(当時25歳)
個人成績:5試合出場/0得点2アシスト

監督:フース・ヒディンク
戦績:4位


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 1999年、プロ入り前の建国大学在学中に韓国代表デビューを飾り、2000年にドラフト1位で安養LGチータース(現FCソウル)に入団。1年目からKリーグ優勝に大きく貢献し、韓国屈指のサイドプレーヤーとして評価を高めた。

 そして2002年の日韓ワールドカップには背番号10を着けて参戦する。グループリーグ第3戦のポルトガル代表戦でパク・チソンのゴールを、決勝トーナメント1回戦のイタリア代表戦ではアン・ジョンファンのゴールをアシストした。

 韓国代表は同国史上初のベスト4進出を果たし、脚光を浴びる。そしてイ・ヨンピョ自身の評価も高まり、2003年1月に代表のチームメイトであるパク・チソンとともに、フース・ヒディンク監督率いるオランダの名門PSVアイントホーフェンへの移籍を勝ち取った。

 基本的にはサイドバックのため、日韓ワールドカップ後は背番号10ではなくなったものの、2006年のドイツ大会と2010年の南アフリカ大会にも出場。ワールドカップ3大会連続で主力を担った。クラブレベルではトッテナムやボルシア・ドルトムント、北米MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスなどでもプレーして2013年に現役を引退している。

 韓国代表では通算127試合に出場して5得点という偉大な功績とともに、韓国史上最高のサイドバックとして歴史に名を刻んだ。

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