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ブンデスリーガ全チーム、夏の移籍金総額ランキング。世界を騒がせ、最も“バブリー”だったクラブは?

欧州の2020/21シーズンが開幕し、夏の移籍市場が終了した。今年も多くの選手が新天地を求め、世界最高レベルの選手も移籍を決断している。各クラブは巨額の資金を投じ、戦力強化に余念がなかった。今回フットボールチャンネル編集部では、ブンデスリーガに所属する全18チームの今夏の総支出額ランキングを紹介する(※移籍金は『transfermarkt』を参照)。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

18位

アルネ・マイアー
【写真:Getty Images】

アルミニア・ビーレフェルト
総支出額:50万ユーロ(約6000万円)
最高額獲得選手:アルネ・マイアー(約6000万円 ※レンタル料)
その他の主な獲得選手:堂安律(レンタル)


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 12年ぶりに1部リーグ復帰を果たしたアルミニア・ビーレフェルトは今夏、7名の新加入選手を迎えた。ただ、その中のほとんどがフリー移籍。そのため、今夏の支出額はアルネ・マイアーのレンタル料として支払った約6000万円のみとなっている。

17位

マリウス・ビュルター
【写真:Getty Images】

ウニオン・ベルリン
総支出額:150万ユーロ(約1億8000万円)
最高額獲得選手:マリウス・ビュルター(約1億8000万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)
その他の主な獲得選手:ロリス・カリウス(レンタル)、遠藤渓太(レンタル)

 ウニオン・ベルリンは今夏にロリス・カリウスや遠藤渓太など11名の選手を獲得している。その中で移籍金を支払って獲得した選手はなし。支出額はマリウス・ビュルター買い取りに費やした約1億8000万円のみとなった。

15位タイ

ルカ・キリアン
【写真:Getty Images】

マインツ
総支出額:200万ユーロ(約2億4000万円)
最高額獲得選手:ルカ・キリアン(約2億4000万円)
その他の主な獲得選手:ディミトリ・ラヴァリー(フリー)

 マインツは比較的静かな夏を過ごした。新たに加入したのは3名で、移籍金を支払って獲得したのは年代別ドイツ代表として活躍するルカ・キリアン一人である。

ゴンサロ・パシエンシア
【写真:Getty Images】

シャルケ
総支出額:200万ユーロ(約2億4000万円)
最高額獲得選手:ゴンサロ・パシエンシア(約2億4000万円 ※レンタル料)
その他の主な獲得選手:ヴェダド・イビシェビッチ(フリー)

 財政難に苦しむシャルケがマインツと並んで15位タイにランクイン。昨季フランクフルトでリーグ戦7得点4アシストを記録したゴンサロ・パシエンシアのレンタル料に約2億4000万円を費やしている。

14位

ミヤト・ガチノビッチ
【写真:Getty Images】

ホッフェンハイム
総支出額:300万ユーロ(約3億6000万円)
最高額獲得選手:ミヤト・ガチノビッチ(約3億6000万円)
その他の主な獲得選手:ライアン・セセニョン(レンタル)

 ホッフェンハイムは今夏にレオナルド・ビッテンコートやスティーブン・ツバー、グレゴール・コベルを完全移籍で売却。一方で移籍金を支払って獲得したのはミヤト・ガチノビッチ一人に留まった。

13位

ジョー・スケイリー
【写真:Getty Images】

ボルシア・メンヒェングラートバッハ
総支出額:450万ユーロ(約5億4000万円)
最高額獲得選手:ジョー・スケイリー(約2億1600万円)
その他の主な獲得選手:ハネス・ヴォルフ(約1億8000万円 ※レンタル料)、ヴァレンティノ・ラザロ(約1億4400万円 ※レンタル料)

 選手発掘に定評のあるボルシア・メンヒェングラートバッハは今夏も若手に投資。アメリカ人DFのジョー・スケイリー(18歳)やオーストリアの逸材ハネス・ヴォルフらの獲得に成功している。

12位

フェリックス・ウドゥオカイ
【写真:Getty Images】

アウクスブルク
総支出額:1030万ユーロ(約12億3600万円)
最高額獲得選手:フェリックス・ウドゥオカイ(約8億4000万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)
その他の主な獲得選手:ロベルト・グムニー(約2億4000万円)

 13位以下を大きく突き放したアウクスブルクが12位にランクイン。総支出額約12億3600万円のうちの半分以上は昨季レンタルでチームに在籍し、好印象を残したフェリックス・ウドゥオカイの買い取りに使っている。

11位

レオナルド・ビッテンコート
【写真:Getty Images】

ブレーメン
総支出額:1100万ユーロ(約13億2000万円)
最高額獲得選手:レオナルド・ビッテンコート(約8億4000万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)
その他の主な獲得選手:エメル・トプラク(約4億8000万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)

 日本代表FWの大迫勇也が所属するブレーメンが11位に入った。今夏の総支出額の約13億2000万円はレオナルド・ビッテンコートとエメル・トプラクの買い取りに費やしたものだ。

10位

ヴァルデマール・アントン
【写真:Getty Images】

シュツットガルト
総支出額:1125万ユーロ(約13億5000万円)
最高額獲得選手:ヴァルデマール・アントン(約4億8000万円)、グレゴール・コベル(約4億8000万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)
その他の主な獲得選手:遠藤航(約1億9200万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)、パスカル・シュテンツェル(約1億5600万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)

 2020/21シーズンよりブンデスリーガに復帰しているシュツットガルトが10位に。残留に向け、ハノーファーで公式戦100試合以上に出場したヴァルデマール・アントンの獲得や遠藤航らの買い取りに成功している。

9位

バプティスト・サンタマリア
【写真:Getty Images】

フライブルク
総支出額:1435万ユーロ(約17億2200万円)
最高額獲得選手:バプティスト・サンタマリア(約12億円)
その他の主な獲得選手:エルメディン・デミロビッチ(約4億4400万円)

 フライブルクは今夏、ルカ・バルドシュミットやロビン・コッホ、アレクサンダー・シュボロウら主力選手を一気に放出。一方で補強面では、バプティスト・サンタマリアをクラブ史上最高額で獲得している。

8位

アンドレ・シウバ
【写真:Getty Images】

フランクフルト
総支出額:1500万ユーロ(約18億円)
最高額獲得選手:アンドレ・シウバ(約10億8000万円 ※レンタルから完全移籍へ移行)
その他の主な獲得選手:スティーブン・ツバー(約3億6000万円)、ラグナル・アチェ(約2億4000万円)

 欧州主要大会への出場を目指すフランクフルトの今夏最大の補強はアンドレ・シウバの買い取り。約10億円を費やしたが、昨季の活躍を考えれば良い買い物と言えるはずだ。

7位

オンドレイ・デュダ
【写真:Getty Images】

ケルン
総支出額:1730万ユーロ(約20億7600万円)
最高額獲得選手:オンドレイ・デュダ(約8億4000万円)
その他の主な獲得選手:セバスティアン・アンデション(約7億8000万円)、ディミトリオス・リムニオス(約3億9600万円)

 昨季14位で残留を果たしたケルンが移籍金総額ランキングでは7位に。ブンデスリーガでの経験豊富なオンドレイ・デュダやウニオン・ベルリンの元エースであるセバスティアン・アンデションを獲得するなど、積極的な補強を行っている。

6位

リドレ・バク
【写真:Getty Images】

ヴォルフスブルク
総支出額:2200万ユーロ(約26億4000万円)
最高額獲得選手:リドレ・バク(約12億円)
その他の主な獲得選手:バルトシュ・ビアレク(約6億円)、マクサンス・マクロワ(約4億8000万円)

 ヴォルフスブルクが7位ケルンに約6億円の差をつけて6位にランクイン。リドレ・バク(22歳)、バルトシュ・ビアレク(18歳)、マクサンス・マクロワ(20歳)と若手への投資に積極的だった。

5位

パトリック・シック
【写真:Getty Images】

レバークーゼン
総支出額:3150万ユーロ(約37億8000万円)
最高額獲得選手:パトリック・シック(約31億8000万円)
その他の主な獲得選手:サンティアゴ・アリアス(約3億6000万円 ※レンタル料)、レナート・グリル(約2億4000万円)

 カイ・ハフェルツやケビン・フォラントの移籍で大きな収入を得たが、今夏に完全移籍で獲得したのはパトリック・シックとレナート・グリルの二人のみ。選手の移籍による収支は大きなプラスとなっている。

4位

アレクサンダー・セルロート
【写真:Getty Images】

RBライプツィヒ
総支出額:3300万ユーロ(約39億6000万円)
最高額獲得選手:アレクサンダー・セルロート(約24億円)
その他の主な獲得選手:ファン・ヒチャン(約10億8000万円)、ジョゼップ・マルティネス(約3億円)

 悲願のブンデスリーガ初優勝を狙うRBライプツィヒが4位。今夏最も力を入れたのがやはりティモ・ヴェルナーやパトリック・シックが抜けた前線の補強で、ここにはアレクサンダー・セルロートやファン・ヒチャンが加わっている。

3位

ジョン・コルドバ
【写真:Getty Images】

ヘルタ・ベルリン
総支出額:3350万ユーロ(約40億2000万円)
最高額獲得選手:ジョン・コルドバ(約18億円)
その他の主な獲得選手:アレクサンダー・シュボロウ(約8億4000万円)、オマル・アルデレーテ(約7億8000万円)

 昨年からラース・ヴィントホルスト氏が所有するテナー・ホールディング社から巨額の投資を受けているヘルタ・ベルリンが3位に。財政面が充実しており、ジョン・コルドバやアレクサンダー・シュボロウを獲得するなど、戦力強化に余念がなかった。

2位

エムレ・ジャン
【写真:Getty Images】

ドルトムント
総支出額:4800万ユーロ(約57億6000万円)
最高額獲得選手:エムレ・ジャン(約30億円 ※レンタルから完全移籍へ移行)
その他の主な獲得選手:ジュード・ベリンガム(約27億6000万円)

 総支出額が約57億6000万円となったドルトムントがヘルタ・ベルリンを大きく離して2位にランクインした。エムレ・ジャンの買い取りは2月に決まっていたため、実質今夏に移籍金を払って獲得したのはジュード・ベリンガム一人と言うことになる。

1位

レロイ・ザネ
【写真:Getty Images】

バイエルン・ミュンヘン
総支出額:6200万ユーロ(約74億4000万円)
最高額獲得選手:レロイ・ザネ(約54億円)
その他の主な獲得選手:マルク・ロカ(約10億8000万円)、ブナ・サール(約9億6000万円)

 昨季のチャンピオンズリーグ王者が総支出額約74億4000万円で堂々の1位に。マルク・ロカやブナ・サールを獲得したが、目玉補強となったのはやはりレロイ・ザネ。クラブが兼ねてより注目していたアタッカーは、約54億円でドイツ王者の一員となった。

【了】

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