アトレティコ・マドリード最新スタメン全選手紹介&フォーメーション。シメオネ10年目、スアレス加入とジョアン・フェリックス覚醒で変化
ラ・リーガも9節を消化した(アトレティコ・マドリードは2試合を未消化)。新加入選手の適応や負傷者の発生などによって、開幕前に描いていたメンバー構成から変更を余儀なくされたチームもある。今回は、アトレティコ・マドリードの最新のスターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。
2020年11月10日(Tue)6時10分配信
GK

【写真:Getty Images】
ヤン・オブラク(スロベニア代表/背番号13)
生年月日:1993年1月7日(27歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/2失点
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1試合あたりの平均失点が最も少なかったGKに与えられるサモラ賞を昨季は逃したが、4季連続で受賞したヤン・オブラクの信頼が損なわれることはない。昨年4月にはアトレティコとの契約を2023年夏まで延長し、契約解除金を1億2000万ユーロ(約144億円)に設定している。
今季もここまで公式戦10試合すべてでゴールマウスを守り、ラ・リーガでは7試合でわずか2失点。2試合未消化ながら3位につけるチームを最後尾から支えている。
DF

【写真:Getty Images】
キーラン・トリッピアー(イングランド代表/背番号23)
生年月日:1990年9月19日(30歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/0得点1アシスト
唯一のアイドルと公言するデイビッド・ベッカムと同じように、キーラン・トリッピアーは精度の高い右足のキックを持つ。そして、ベッカムと同じくイングランドからスペインへと渡り、レアル・マドリードのライバルクラブで主力に定着した。
アトレティコ移籍の際に内部情報を漏らして賭博に関与した疑いをかけられ、10月に事情聴取をされたと報じられた。シメ・ヴルサリコが膝の再手術を受けたため、右サイドバックのバックアッパーはトップチームでの経験がないリカルド・サンチェスしかいない。トリッピアーが出場停止等の処分となればアトレティコにとっては大きな痛手となるだろう。

【写真:Getty Images】
ステファン・サヴィッチ(モンテネグロ代表/背番号15)
生年月日:1991年1月8日(29歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト
ステファン・サヴィッチは休養が与えられたウエスカ戦を除き、すべての試合で先発。リーグ戦7試合でわずか2失点というチームの結果が、サヴィッチを含めた守備陣の好調ぶりを表している。
今季はここまで公式戦9試合に出場しているが、警告を一度も受けていない。守備面での安定感はチームでも屈指で、そのパフォーマンスが指揮官の信頼につながっているのだろう。

【写真:Getty Images】
ホセ・ヒメネス(ウルグアイ代表/背番号2)
生年月日:1995年1月20日(25歳)
20/21リーグ戦成績:2試合出場/0得点0アシスト
昨季は度重なる怪我の影響もあり、加入1年目だったフェリペの後塵を拝した。オフにはリバプールやマンチェスター・シティが獲得に乗り出したと報じられたが、ホセ・ヒメネスは残留を決断している。
開幕直前に新型コロナウイルスやコンディションの影響で10月31日が今季のファーストゲームになったが、以降はサヴィッチとともに最終ラインで起用されている。自身が不在だった間はフェリペやマリオ・エルモソが起用されていたが、現時点ではヒメネスがポジション争いを一歩リードしている。

【写真:Getty Images】
レナン・ロディ(ブラジル代表/背番号12)
生年月日:1998年4月8日(22歳)
20/21リーグ戦成績:4試合出場/0得点1アシスト
ロディは昨季、アトレティコ・パラナエンセから加入した。初めてのラ・リーガの舞台で試合を重ねるごとに成長し、アトレティコの左サイドバックに定着している。
アトレティコは控えのサイドバックが若いマヌエル・サンチェスのみ。ロディに代わってエルモソが先発したカディス戦では3バックを採用している。ブラジル代表とクラブの試合を両立する中で、いかにロディを休ませられるかがチームの課題になるだろう。
MF

【写真:Getty Images】
マルコス・ジョレンテ(スペイン代表/背番号14)
生年月日:1995年1月30日(25歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/3得点2アシスト
レアル・マドリードで守備的MFとしてトップチームに昇格したマルコス・ジョレンテは、アトレティコで攻撃的な才能を開花させた。今月にはスペイン代表に初めて選出されている。
ジョレンテはセカンドトップや右サイドハーフでプレーし、ここまで公式戦4得点2アシストをマークしている。ジョレンテの存在は複数の布陣を併用する今季のアトレティコで鍵を握っている。

【写真:Getty Images】
エクトル・エレーラ(メキシコ代表/背番号16)
生年月日:1990年4月19日(30歳)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト
ポルトから加入した昨季は公式戦の先発出場が18試合に終わった。今季も中盤での序列は高くなかったが、トーマス・パーテイがアーセナルに移籍したことでチャンスを獲得。10月の代表ウィーク以降はほとんどの試合で先発している。
攻撃面での派手さはないが、ディフェンスでの貢献度や走力はアトレティコのスタイルとも合致する。データサイト『Whoscored.com』の集計に寄れば、1試合平均のインターセプト数で4.0回をマーク。中盤の選手としてはリーグトップの数字となっている。

【写真:Getty Images】
コケ(スペイン代表/背番号6)
生年月日:1992年1月8日(28歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/0得点0アシスト
9歳からアトレティコ一筋でプレーするコケは、名実ともにクラブを象徴する存在だ。最近はスペイン代表から遠ざかっていたが、今月、ルイス・エンリケ監督はコケを2年ぶりに招集している。
中央でもサイドでもプレーできるが、パーテイが去った今季は中央で起用去れることが多くなっている。10シーズン目を迎えたシメオネ政権でチームのイズムを体現する存在として、コケは今季もピッチを走り続ける。

【写真:Getty Images】
サウール・ニゲス(スペイン代表/背番号8)
生年月日:1994年11月21日(25歳)
20/21リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト
中盤のあらゆるポジションをこなすサウール・ニゲスは、必要となれば左サイドバックでもプレーする。テクニックがあり、ダイナミックに2列目から飛び出すこともあれば、最終ラインの前で献身的に守備もこなす。サウールのプレーを見れば、ディエゴ・シメオネ監督が信頼を寄せる理由の一端を知ることができる。
2年ほど前から野菜中心の食生活を送っていたが、今年のロックダウン中にビーガン食を採り入れたという。10月には太ももを負傷して公式戦5試合を欠場したが、11月3日のロコモティフ・モスクワ戦で復帰している。
FW

【写真:Getty Images】
ルイス・スアレス(ウルグアイ代表/背番号9)
生年月日:1987年1月24日(33歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/5得点1アシスト
サッカーのスタイルが変わっても、ボックス内でボールをゴールに入れるというストライカーの仕事は変わらないのだろうか。バルセロナで職を失ったルイス・スアレスはアトレティコでゴールを量産。スアレスが加入した今季のチームは攻撃的と評されるようになっている。
10月17日のセルタ戦で負傷したジエゴ・コスタの復帰は近づいているが、ベテランの域に達した両者のフル稼働は難しいだろう。それだけに、スアレスの加入はアトレティコにとって非常に心強い。

【写真:Getty Images】
ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表/背番号7)
生年月日:1999年11月10日(20歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/5得点3アシスト
昨季のジョアン・フェリックスは期待と重圧に押しつぶされ、指揮官が求める守備タスクに四苦八苦した。しかし、今季は開幕戦で1得点1アシストと最高のスタートを切ると、直近では2試合連続で2得点を挙げている。
ボールに関わったときのプレーはラ・リーガでも抜きん出ている。唯一の懸念があるとすれば体力面だろうか。昨季は3度にわたる負傷離脱が新天地での適応を妨げる一因となったが、シーズンを通して活躍できれば突出したスタッツを叩き出すかもしれない。
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