フットボールチャンネル

吉田麻也、3バックでパナマに苦戦も「悲観することはない」。手応えを語った理由とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

吉田麻也
【写真:Getty Images】

【日本 1-0 パナマ 国際親善試合】

 日本代表は現地13日にパナマ代表との国際親善試合に挑み、1-0で勝利を収めた。

【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】


 キャプテンの吉田麻也は3-4-2-1の3バックの中央で先発フル出場し、無失点での勝利に貢献した。

 右には植田直通、左に板倉滉と、普段とは違う選手たちとディフェンスラインを組むことになったが、「メンバーを多少入れ替えて、違う形でやって、というのでいきなり最初からうまくいくとは思っていない」という前提のうえで3バックへの手応えを語った。

「もちろん今日も4バックで最初からやっていれば、もっとスムーズだったという意見もあると思いますけど、僕らは今それ(3バック)をあえてトライして、自分たちの選択肢を広げている段階なので、悲観することはないんじゃないかと、僕は個人的には思います」

 吉田曰く「今やろうとしていること、取り組んでいること」に「6:4」で重心を傾けているという。前半はなかなか縦パスが入らず、ボールもテンポよく動かずに苦しんでいたが、「前半はおそらく相手も動いてオーガナイズはしっかりしてくるけれど、後半は落ちるだろうなと思っていたので、そこで(パスを)つけれたのと、しっかり守ってカウンターから一発というのを狙っていたので、意図としては悪くないと思う」と一定の手応えを感じていたようだ。

 クリアがミスになって相手にボールを拾われて二次攻撃、三次攻撃につなげられるシーンも散見されたものの「ミスが起こることは想定していて、ミスが起こった時にどうリカバリーするか、というところまで僕らは今日求めていたところ」だと吉田は語る。

 ミスが出ても最後まで体を張って守り、無失点で終えられたことで「どこまで理想を追い求めて、どこまで現実的にやるかというところのバランスだと思うんですけど、今日は悪くなかったギリギリのところかなと」と、腕章を巻くディフェンスリーダーは新しい取り組みが前に進みつつある現状認識でいる。

 17日に予定されているメキシコ代表戦でも3バックを継続するかは現時点でわからない。それでも、来年3月に再開されるワールドカップ予選に向けて戦い方の幅を広げるためのチャレンジは徐々に形になりつつあるようだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top