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清水エスパルスDF吉本一謙が引退発表。「誰よりもチームの為に戦って来たと胸を張って言えます」

text by 編集部 photo by Getty Images

清水エスパルス
清水エスパルス

 J1の清水エスパルスは9日、同クラブに所属するDF吉本一謙が今季限りで現役を引退することが決まったとして発表を行った。

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 1988年生まれの吉本は現在32歳。2019年7月に清水に加入し、昨季はリーグ戦5試合に先発出場。今季はここまで公式戦に出場していなかった。

「自分は怪我が多く、両膝合わせて10回の手術をしましたが、その都度辛かった時に頑張れたのは、皆様の支えや皆様が自分を信じてくれたからです」と吉本はコメント。引退を決断した理由については「毎日練習を休まず全力でプレーしてチームの見本となることと、自分自身が納得するプレーをすることが来年以降の自分には難しいと思ったからです」と説明している。

 FC東京に所属していた2007年J1開幕戦で先発デビューを飾ったが、3失点を喫して前半29分で交代という悔しさを味わった。「これがあって良かったと引退する時に言えるような選手になろうと思って14年間プレーして来ましたが、今はこのデビュー戦のおかげで誰よりもチームの勝利にこだわるようになったし、誰よりもチームの為に戦って来たと胸を張って言えます」と吉本は語っている。

 FC東京下部組織出身の吉本はトップチームへ昇格したあと期限付き移籍の形でFC岐阜、水戸ホーリーホックでもプレー。その後復帰したFC東京でも出場機会を増やした。2018年夏からアビスパ福岡へ期限付き移籍し、昨年夏に清水に完全移籍していた。

【了】

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