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大久保嘉人はなぜ蘇ったのか? セレッソ大阪は「ボールが集まる」。川崎フロンターレ戦2得点の背景

text by 加藤健一
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【写真:スクリーンショット】

【川崎フロンターレ 3-2 セレッソ大阪 J1第11節】

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 明治安田生命J1リーグ第11節の川崎フロンターレ対セレッソ大阪が3日に行われ、3-2でフロンターレが勝利を収めた。セレッソは逆転負けを喫したものの、大久保嘉人に2得点が生まれている。

 大久保にとっては柏レイソルとの開幕戦に続く2試合連続ゴールとなり、15年ぶりに復帰したセレッソで最高のスタートを切っている。J1通算450試合のメモリアルとなったこの試合でJ1通算得点を188に伸ばし、前人未到の200得点にまた一歩近づいた。

「時間が早かったので、とりあえず枠内に打とうという気持ちで」と振り返った5分のゴールは、ミドルレンジから思い切りよく右足を振り抜いたことで生まれた。2点目は右サイドからのクロスをファーサイドで合わせている。

 ここ4シーズンはリーグ戦6得点に留まり、東京ヴェルディでプレーした昨季はキャリア初の無得点に終わった。大久保は「今まで点を取れてなかったんですけど、最後のところでボールが来ない。いるんですけど(ボールが)来ない」と振り返る。周囲との間に生じたズレが、大久保をゴールから遠ざけていた。

 対照的にゴールを重ねている今季は、「ボールが集まるというのが大きい」と分析している。大久保の2点目をアシストしたのは、開幕戦と同じ松田陸。右サイドから供給される精度の高いクロスは、大久保めがけて何度も放たれた。松田陸だけでなく、この試合では高木俊幸や坂元達裕のクロスも大久保に合っていた。

 大久保は「DFとの駆け引きだけで済んでいる」ことが、ゴール量産の理由と見ている。「チームのために決めてやろうという気持ち」と語る大久保は、2年ぶりのJ1の舞台で自信を深めている。

(文:加藤健一)

【了】

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