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世界最高の中盤は誰だ? サッカー選手セントラルMF能力値ランキング6位~10位。驚異的な得点感覚を持つMFとは?(20/21シーズン版)

シリーズ:20/21能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

9位:リバプールで奇跡を起こしたMF

ジョルジニオ・ワイナルドゥム 20/21サッカー選手能力値ランキング
【写真:Getty Images】



MF:ジョルジニオ・ワイナルドゥム(オランダ代表/リバプール)
生年月日:1990年11月11日(30歳)
19/20リーグ戦成績:37試合4得点0アシスト
市場価値:4000万ユーロ(約48億円)

 ジョルジニオ・ワイナルドゥムは5年間プレーしたリバプールを離れる決断を下した。オランダ時代やニューカッスルではトップ下やウイングでプレーすることが多かったが、ユルゲン・クロップ監督はワイナルドゥムをインサイドハーフで起用した。ときにはアンカーとしてもプレーするポリバレントさを見せ、欧州制覇と初のプレミアリーグ優勝を成し遂げたチームを支えた。

 175cmと上背はないが、身体能力とボールタッチに優れている。巧みなボールタッチから生まれる「ドリブル」で相手をかわし、アタッキングサードにボールを運んでいく。「空中戦」にも強く、高精度を誇るリバプールの両サイドバックが放つクロスボールに対しても、積極的に飛び込んでいく。「リバプールの奇跡」と呼ばれた18/19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝では、2ndレグで2得点をマーク。1得点目はトレント・アレクサンダー=アーノルドのグラウンダーのクロスを右足で決めたもので、ジェルダン・シャキリのクロスを頭で押し込んで2戦合計スコアを3-3のタイとした。

 ハードワークを基調に、攻守において高いクオリティを見せるワイナルドゥムは、まさにリバプールのエンジンのような存在だった。リバプールでの最後の試合ではキャプテンマークを巻き、78分までプレーした。ピッチを後にする際に本拠地アンフィールドの約1万人の観客から送られた万雷の拍手は、リバプールにおける存在の大きさを表していた。

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