「中途半端」。最終予選を前に突き付けられたテーマ



 その象徴が前半9分の失点シーンだ。タジキスタンの一撃は、古橋の先制弾で勢いづいた日本代表に危機感を与えるのに十分だった。

「完璧には覚えていないんですが、相手の攻守の切り替えが早くて2回くらい右サイドで失って連続で攻められて。僕のクリアも中途半端でした」

 こう昌子が述懐するように、古橋が簡単にボールを失い、昌子のクリアも中途半端になった結果、相手右SBマヌチェフル・サファロフ(背番号5)から絶好のクロスを入れられた。そしてファーからゴール前に飛び込んだエフソン・パンシャンベ(17番)に対する山根視来のマークも甘かった。複数のミスが重なれば、格下相手でも点は取られる。その教訓を今回のメンバーは肝に銘じなければならないだろう。

 1-1になってから相手が割り切って自陣を固めたことで、日本は攻撃の起点を作れず苦しんだ。橋本拳人・川辺の両ボランチも下がりすぎてしまい、効果的なパス出しやチャンスメークができない。左サイドの佐々木翔と原口元気のパスや攻め上がりのタイミングがズレたりと、細かいミスも多かった。

 となれば、トップ下に入ったエース・南野拓実は常時3~4人の敵に囲まれ、窮屈な状態を強いられる。大迫がいれば高さで応戦したり、個人技術でタメを作ってスペースを空ける仕事をしてくれるかもしれないが、浅野や古橋、原口元気はそういうタイプではない。大迫不在の中、この膠着状態をどう打開するかという点も、最終予選を戦い抜くうえで改めて突きつけられたテーマと言える。

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