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Jリーグ 3年前

小泉佳穂なしで浦和レッズの攻撃は成り立たない。「文句なし」と振り返る決勝ゴールを生んだ「判断の共有」とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

ライバルとなる江坂任の加入で影響は?



 ただ、豪華タレントの揃うJ1トップクラブだけに、つねに地位安泰ということはあり得ない。ここへきて柏で背番号10を背負った江坂が加入。リカルド監督が今後、小泉と江坂を併用するのか否かは定かではないが、小泉自身がより大きな成長を求められるのは間違いない。

「いろんな戦い方だったり、フォーメーションだったり、相手がいる中で、競争するのか共存になるのかはいろんなパターンがあると思います。(江坂と)ここ2~3日一緒に練習してみて、当たり前ですけど、ホントにすごく上手だなと感じる。特に得点に対する鋭さや迫力は自分に足りないし、(江坂は)それを多く持ってると思うので、盗むつもりでやりたい。お互いにいい刺激を与えあって成長していくことで、チームがより強く、勝てるようになれば、一番いいことなのかなと思います」

 背番号18は神妙な面持ちでこう語ったが、つねに危機感を持って取り組むことは、必ず進化の原動力になる。仮に江坂をしのぐ働きを見せることができれば、日本代表への道も開けてくるかもしれない。FC東京U-15むさし、前橋育英の同期・坂元達裕も1年早く個人昇格を果たして今年代表入りした。その盟友に追いつき、追い越すべく、小泉にはこれからもピッチ上で眩いばかりの輝きを放ち続けてほしいものだ。

(取材・文:元川悦子)

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