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日本代表 3年前

U-24日本代表の東京五輪の序列は?全選手査定。ポジション別に2試合をA~C評価、本番前にアピールに成功したのは…

text by 編集部 photo by Getty Images、JFA

MF

久保建英
久保建英【写真:Getty Images】


U-24ホンジュラス代表戦:遠藤航(フル出場)、田中碧(63分OUT)、三好康児(フル出場)、堂安律(フル出場)、久保建英(80分OUT)、相馬勇紀(80分IN)

 1試合目のU-24ホンジュラス代表戦はオーバーエイジ(OA:25歳以上)枠での選出となった吉田麻也のゴールで先制。このゴールをCKからアシストしたのが久保建英だ。スペインでプレーする20歳の若きMFはこの世代の攻撃の要だ。そして右ウィングの堂安律は、ホンジュラス戦で2ゴールの大活躍。圧巻のパフォーマンスで久保とともに攻撃陣を牽引した。相馬勇紀もAFCチャンピオンズリーグ(ACL)から合流したばかりだったものの途中出場を果たし、堂安の2ゴール目をアシスト。アピールに成功したと言えるだろう。遠藤航の存在感は圧倒的。3点目をアシストした相馬に絶妙なロングパスを出したのが遠藤だった。田中碧のパスは攻撃にリズムを与えてくれる。遠藤との相性も良さそうに見える。三好康児は本来の右ではなく左ウィングで先発。途中はトップ下でプレーするなどユーティリティ性を発揮。得意のドリブルでもチャンスを作っていた。

U-24スペイン代表戦:遠藤航(45分OUT)、相馬勇紀(80分OUT)、堂安律(45分OUT)、久保建英(66分OUT)、田中碧(45分IN)、三好康児(45分IN)

 金メダル候補の一角であるU-24スペイン代表との試合は日本が先制。久保建英が右手一本で相手を抑え、見事左サイドを突破。マイナスのパスを送ると、堂安律がダイレクトで突き刺した。久保と堂安はこの試合でも結果を残し、二人のコンビネーションも良さそうだ。この試合では板倉滉がボランチで先発したが、田中碧は後半から途中出場。途中スペインのプレスに苦しむ場面もあったが、自身のプレーが海外の強豪相手にも通用することを実感しただろう。相馬勇紀は左ウィングで先発し、80分までプレー。得意のドリブルとシュートで積極的な姿勢を見せた。三好康児は得意のドリブルでチャンスを作り、終盤にはFKを獲得する場面も。スペイン戦では評価を上げたと言えるだろう。

MF査定

 やはり、久保、遠藤、堂安の3人は不動となるだろう。遠藤の相棒としては田中碧が筆頭になるが、板倉もポジション争いに入っている。中山雄太も可能性があるため、ボランチ争いは熾烈だ。両ウィング、トップ下でプレーできる三好は、短期決戦において計算できる選手だ。左ウィングは相馬勇紀が結果を残し、この2試合で評価を上げたに違いない。ただ、この2試合は出場がなかった三笘薫も左ウィングの候補だ。三笘はジョーカーとしての役割も良いかもしれない。いずれにせよ、三笘のドリブルは日本の武器となるはずだ。

A評価:久保建英、遠藤航、堂安律、
B評価:田中碧、相馬勇紀、三好康児、三笘薫
C評価:該当者なし

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