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日本代表 3年前

U-24日本代表はフランスどのように葬ったか? 交代策の成果とリスクを負わせた戦い方【西部の目/東京五輪男子サッカー】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by JMPA

交代策は終わりよければすべて良し



 ハーフタイムに森保一監督になったつもりで考えてみた。

 酒井が準々決勝に出られないので、バックアップの橋岡大樹を起用する必要がある。橋岡に試合勘をつけさせたほうがいいからだ。一方で、すでにイエローをもらっている5人も交代させたいが、それでは交代枠をオーバーしてしまうので交代できるのは5人中4人になる。

 優先は遠藤と田中。このコンビはチームの心臓であり、出場停止だけは避けたい。中2日の日程での消耗を考えてもこの2人は交代させなければならない。中山も代えたいが、ボランチのバックアップを兼ねているので、田中&遠藤を引っ込めて中山もいないとなると、板倉とボランチを組む選手がいなくなる。町田浩樹を左SBにして、旗手怜央をボランチに回して……などと考えていたら、意外にも最初の交代は久保→三好康児だった。

 55分の酒井→橋岡は納得。72分には遠藤と堂安を引っ込めて板倉、相馬勇紀。79分に田中→前田大然。結局、冨安と中山は最後まで残した。イエローカードをもらわないかヒヤヒヤしたが、フランスの挑発にも動じず。中山&板倉のボランチコンビを試せて、旗手の左SBも確認。攻撃の切り札になる三好、前田も使えたので、終わりよければすべて良しという結果である。

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