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Jリーグ 3年前

大宮アルディージャの現在。J1上位から5年で一時はJ3降格圏に転落、長期的な展望は未だ見えず【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

大宮と同様に苦戦しているのは…


 現在、SC相模原の高木琢也監督が率いていた昨季も状況はさほど変わらなかったが、その後任の岩瀬健監督も散々な3ヶ月間を過ごすことになってしまった。

 大宮を指揮したリーグ戦15試合でわずか2勝しか挙げられず、5月23日に行われたアウェイでのギラヴァンツ北九州戦に1-3で敗れた時点で辛い仕事から解放された。北九州戦は大宮にとって今季8つ目の黒星だったが、これは2016年の敗戦数と同じだった。

 岩瀬監督が去った時点で勝ち点11の大宮は順位表の下から2番目に位置し、最下位の相模原をなんとか得失点差(大宮は-5、相模原は-11)で上回っていた。昨季のJ3終盤戦で急浮上した相模原は、おそらくは彼ら自身も含めて誰もが驚いたであろう戦いぶりで2つ目の自動昇格枠に滑り込んだ。しかし、J2デビューイヤーに苦戦することはさほど意外ではない。彼らのシーズンも、大宮と似たような浮き沈みのカーブを描いてきた。

 岩瀬監督と同じく、相模原の三浦文丈監督もシーズン最初の3分の1を終えてチームに2勝に留まり、5月30日にアウェイでのモンテディオ山形戦に0-2の敗戦を喫したあと高木監督にすげ替えられた。

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