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Jリーグ 3年前

大宮アルディージャの現在。J1上位から5年で一時はJ3降格圏に転落、長期的な展望は未だ見えず【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

相模原、浮上のきっかけ


 その高木監督もスロースタートを切り、就任から3試合は無得点での連敗を喫したものの、相模原のパフォーマンスと結果はそこから徐々に上向き始める。高木監督の就任15試合目となる大宮戦を迎えた時点では直近3試合を無敗かつ無失点に抑え、10試合でわずか2敗しかしていないという状況だった。

 その浮上の鍵となったのは、レンタル市場で賢い補強を実行できたことにある。若さと才能にあふれボール扱いに優れる成岡輝瑠(19歳/清水エスパルス)、木村誠二(20歳/FC東京)、松橋優安(19歳/東京ヴェルディ)、兒玉澪王斗(19歳/サガン鳥栖)、藤原優大(19歳、浦和レッズ)といった選手たちがチームに活力とハングリーさをもたらした。最近10試合で5得点と復調した藤本淳吾(37歳)の経験や得点力とうまく補完し合っている。

 対照的に、大宮にはこういったフレッシュさはない。

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