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バルセロナの“つまらない“ウノ・ゼロ…。戦術の中心は…定まらない課題とは?【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグE第3節、バルセロナ対ディナモ・キエフが現地時間20日に行われ、1-0でホームのバルセロナが勝利。完璧な守備で今季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)初勝利を収めた。それでもどこか不安にさせられたのはなぜなのか。この試合で見えた課題とは。(文:阿部勝教)

希望を繋ぐ勝利

1021-バルセロナ
【写真:Getty Images】

 「次のラウンドに進むチャンスを得るには勝たなければならない。自分たちが何をするかはわかっている。勝たなければならないよ」

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 試合前、ロナルド・クーマン監督が口にしたように、グループリーグ第1節のバイエルン戦、第2節のベンフィカ戦の両方で3失点の大敗を喫し、クラブ史上初めてのCLグループリーグ連敗スタートとなったバルセロナは、決勝トーナメント進出のために勝利が必須の一戦となった。

 これまでのバルセロナであれば、ディナモ・キエフをホームで圧倒し、大量得点を決めてもおかしくないが今季はそうもいかない。この試合でもボールを保持し、チャンスを作るが、引いた相手に攻めあぐねる場面が多く見られた

 前節に続き、またしても無得点に終わるかに見えたが、そんな中チームを救ったのはジェラール・ピケだ。

 35分、コーナーキックのこぼれ球をフレンキー・デ・ヨングが拾うと、ボールはフリーのジョルディ・アルバの元へ。左サイドから柔らかいクロスを上げると、フリーのピケが合わせて先制に成功した。

 その後、なかなか決定機を作れなかったバルセロナはこのゴールを守り切り、何とか決勝トーナメント進出に希望を繋いだ。

 内容だけ見れば良いとは言いにくい一戦だったが、勝ち切った要因はどこにあったのか。

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