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なぜオマーン戦に「ブラジルと戦うつもりで」臨むのか? 吉田麻也があえて強豪国を例に出した意図とは【W杯アジア最終予選】

text by 編集部 photo by JFA

吉田麻也
【写真提供:JFA】



【日本 1-0 ベトナム カタールW杯アジア最終予選】

 カタールワールドカップのアジア最終予選が11日に行われ、日本代表はベトナム代表に1-0で勝利を収めた。
 
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 試合後のインタビューの中で、キャプテンのDF吉田麻也は「次も確実に勝ち点3を獲らなければいけない試合ですし、初戦のようなミスは許されないと思っているので。ブラジルと戦うつもりで戦いたいと思います」と述べた。

 次はベトナムから移動して16日に迎えるアウェイでのオマーン代表戦。日本代表にとっては9月の最終予選の初戦で敗れた相手だ。

 ゆえに吉田は試合に臨む心構えとして「ブラジルと戦うつもりで」と発言した。オマーン代表は決して格下ではなく、甘く見てはならない。チームとしての完成度も非常に高く、最大限の準備を尽くして挑む必要がある。

「それ(ブラジル代表と戦う)くらいの気持ちで戦わないといけないと思いますし、初戦に不十分だった精神的な準備の部分を高めるためにも、そういう例を出したということで、決してオマーンを過小評価してはいけないし、自分たちも過小評価すべきではない。自信を持って次の2戦目に挑みたいと思います」

 吉田は試合直後のインタビューでの発言の意図をこのように説明した。さらに「勝ち点3を取るのは最低限の課題だったので、それを1つクリアしたのは一番ホッとしている」と述べつつ「このシリーズの2試合は確実に勝ち点3を取って、(2試合で)勝ち点6を積み上げたいと思っていたので、まだ前半が終わったところ」であることも強調した。

 ベトナム戦で決勝点を挙げたMF伊東純也も「今日はしっかり勝ててよかったと思いますし、次の試合はオマーンで、前回ホームで負けているので、しっかり借りを返したい」と意気込んでいた。

 選手個々が準備に最善を尽くすのは当然のこと。そのうえでリベンジを期す強い気持ちは、チームの大きなエネルギーとなるはず。日本代表がワールドカップ出場権を獲得するにあたって、オマーン代表に2連敗するわけにはいかない。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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