フットボールチャンネル

オランダの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

怪我で約3年間もピッチから離れていたのは…

202112020_ファン・ヒンケル_getty
【写真:Getty Images】


MF:マルコ・ファン・ヒンケル
生年月日:1992年12月1日
オランダ代表:8試合0得点0アシスト

 19歳でオランダ代表デビューを飾り、20歳の時にチェルシーに引き抜かれたマルコ・ファン・ヒンケルも長期的な怪我に悩まされた選手の1人だ。

 17歳で下部組織時代から過ごすフィテッセのトップチームデビューを飾ったファン・ヒンケルは、オランダ代表デビューも飾った2012/13シーズンにエールディビジで8得点10アシストを記録しブレイク。13年夏にチェルシーへと完全移籍を果たした。

 1年目の2013/14シーズンはプレシーズンのアピールに成功し、開幕からトップチームに定着した。公式戦4試合に出場したが、9月のリーグカップで膝の前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまい、残りのシーズンを棒に振った。その後、怪我から復帰し、ACミランやストーク、PSVへのローン移籍を経験。2度目のPSVへのローン移籍となった2017/18シーズンは、主将としてキャリア初のリーグ戦二桁ゴールを達成し、エールディビジ制覇に貢献するなど完全復活を遂げたかと思われた。

 しかし、同シーズン終了後に以前負った膝の前十字靭帯の修復作業に加え、膝の軟骨の損傷を治すための手術を余儀なくされた。所属元のチェルシーで長期的なリハビリを行うこととなり、PSVへの3度目のローン移籍となった2020/21シーズンに復帰するまで約3年間ピッチから遠ざかる結果となった。チェルシーのトップチームでは1年目を除いて試合に出場することがないまま、21年限りで契約満了に伴い退団。2021/22シーズンからは正式にPSVの選手となっている。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top