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史上最高額の日本人は誰だ? サッカー選手歴代市場価値ランキング51~55位。GK初のJリーグMVPに輝いた名手、次世代を担う右サイドバッグとは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

53位:日本屈指のポリバレント

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【写真:Getty Images】



MF:阿部勇樹(浦和レッズ)
最高市場価値:290万ユーロ(約3.5億円)
更新日:2009年1月5日(当時27歳)

 16歳にしてジェフユナイテッド千葉でトップチームデビューを果たした阿部勇樹は、2003年にイビチャ・オシム監督が就任すると21歳にしてキャプテンに就任。毎年リーグ中位に甘んじていたチームを上位に引き上げると、2005年にはヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)初優勝に導いた。その活躍が評価され、同年にはJリーグベストイレブンに初選出。さらに、ニューヒーロー賞と優秀選手賞も受賞している。

 クラブにタイトルをもたらすと、翌年にはヤマザキナビスコカップ2連覇を達成した。ボランチやセンターバックなど複数のポジションをこなし、「ポリバレント」と評された阿部は2007年に浦和レッズに移籍している。

 浦和でも中心選手としてチームを牽引した阿部は、初年度にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に貢献。グループリーグから全試合に出場し、史上初の無敗優勝を達成した。その後、同クラブで不動の存在となったこのMFの市場価値は、2009年1月に自己最高となる290万ユーロ(約3.5億円)を記録。翌年行われた南アフリカワールドカップではベスト16進出の影の立役者となると、大会後には当時イングランド2部に所属していたレスターに移籍している。

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