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日本代表 2年前

オーストラリア代表は「過去10年か20年で最も弱い」。豪州はサッカー日本代表をどう見ているのか?「日本だけが例外」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

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サッカー日本代表は24日、カタールワールドカップアジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。昨年10月の前回対戦ではホームの日本代表が勝利を収め、両者はそこから対照的な道を進むこととなった。アジアのライバルとしてしのぎを削ってきた両者だが、その関係性には変化が生まれていると指摘する声もある。(取材・文:ショーン・キャロル)


対照的な日本代表とオーストラリア代表の状況

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【写真:Getty Images】

 2022年カタール大会予選も残り2試合となり、日本代表は7回連続となるワールドカップ本大会出場目前に迫っている。

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 オーストラリア戦とベトナム戦の結果次第で、森保一監督のチームは今年冬に中東で開催される大会のチケットを手に入れることができる。だがほんの半年ほど前にはサムライブルーも、木曜日にシドニーで対戦する相手も、状況は全く異なっていた。

 予選開始から3試合のうちに、ホームでオマーンに、アウェイでサウジアラビアに敗れ、森保監督の未来は非常に危ういものとなった。10月12日にホームで行われたオーストラリアとの大一番を前に、日本代表は1994年大会以来となるワールドカップ予選敗退の危機に立たされていた。

 対称的にサッカールーズ(オーストラリア代表)は、ワールドカップ予選11連勝という新記録も樹立して絶好調。最終予選グループBでの戦いも中国、ベトナム、オマーンに3戦3勝でスタートさせていた。

 キックオフ前の国歌斉唱時には、感極まる森保監督の様子をテレビカメラが捉えて大写しにしていた。埼玉での夜は実際に心を揺さぶるような一戦となり、田中碧のゴールと終盤のアジズ・ベヒッチのオウンゴールにより日本代表が2-1で勝利。ここから両チームの調子は驚くほど反転していくことになった。

 オーストラリアはその後の4試合でベトナムを破った以外は3引き分けに終わり、勝ち点6を加えたのみ。伊東純也が牽引する日本代表はそこから全勝を収め、グラハム・アーノルドのチームを飛び越えて本大会ストレートイン圏内の2位浮上を果たした。

「何がうまくいっていないのか、特にひとつを指摘するのは難しい。実際問題としてオーストラリアは、ここまで予選16試合を戦って一度しか負けていないという事実もある。その1敗が日本戦だった。日本やサウジアラビアなどアジアのトップクラスのチームに対して、オーストラリアはなかなか良い戦いができていない。選手層の薄さや、優れたタレントが出てきていないことを露呈している」

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