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高丘陽平「自分が止められれば展開は変わった」。守護神としての責任感、横浜F・マリノスはPKの失点で全北現代に敗戦【ACL】

text by 編集部 photo by Getty Images

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高丘陽平
【写真:Getty Images】



高丘陽平は敗戦でも前を向く

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第2節が19日に行われ、横浜F・マリノスは0-1で韓国の全北現代モータースに敗れた。



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 失点はPKだった。29分、マリノスのDF松原健が全北現代のDFキム・ジンスをペナルティエリア内で倒してPK献上。それをFWスタニスラフ・イリュチェンコに決められて1点先行される流れとなる。

 その後、マリノスはボールを握って攻め続けたがゴールを奪うことはできず、痛い敗戦を喫した。

「勝ち点3を取らなければいけない試合だったと思いますし、勝ち点3を落としてしまったというのが素直な、率直な感想です」

 そう語るのはマリノスのGK高丘陽平だ。「チームのパフォーマンス的にももっともっと上げていけると思いました」とも述べる守護神は、「僕のところでしっかりPKを止めて、0-0で何もなかったかのようにゲームを運びたかった。自分のところで止められればゲームの展開は変わったのかなと思います」と悔やんでいた。

 PKの場面で高丘はイリュチェンコのシュートに触ったが、止めきることはできなかった。だからこそ「自分のところで止められれば」と後悔が残る。しかし、試合内容に関しては手応えもあったようだ。

「前回の試合の反省点をしっかり活かして、ボールの運び方だったり、単純なミスを減らすところだったり、よくなった部分はありますけど、僕たちが目指しているものはもっともっと高いところにあるので、まだまだもっとできるなという感想です」

 もっと向上させなければ、グループステージ突破は見えてこない。ACLの東地区で屈指の難しいグループに入ったマリノスが首位で決勝トーナメント進出を確定させるために、残り4試合は1つも落とせない。次節からはシドニーFCとの2連戦だ。

「シドニーFCとの連戦になるので、その1発目は今後のグループステージを占う上で非常に大事になってくる。負けた次の試合は非常に大事になると思います。もちろん中2日でコンディション的にも難しい部分もあると思いますけど、それは相手も一緒なので、しっかり自分たちのクオリティをピッチで示したいと思います」

 高丘は2年前のACLで1試合しかピッチに立てず、チームに貢献できなかった悔しさを胸に戦い続けてきた。「あの悔しい思いがあって今こうやって試合に出られているのもあると思う。全てがつながっている」と実感する守護神は、改めて「目の前にある試合で全力を出して、最高のパフォーマンスでチームを助けたい。本当に自分の仕事はそこだと思う」と言い切る。

 Jリーグでも決定的なセービングで何度もマリノスを救ってきた背番号1は、アジアの舞台でもチームを救えるだろうか。たったの1敗で心が折れるような男ではない。

(取材・文:舩木渉)

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