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レアル・マドリードの強さとは一体何なのか。凄まじいレジリエンス、マンCに圧倒されながらも繋いだ希望【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝1stレグ、マンチェスター・シティ対レアル・マドリードが現地時間26日に行われ、4-3でホームチームが勝利した。マドリーは90分間内容で圧倒されていたが、終わってみればスコアは1点差。その強さは、説明がつかない。(文:小澤祐作)


なぜ大量4失点?

レアル・マドリード
【写真:Getty Images】

 マンチェスター・シティのホームに乗り込んだレアル・マドリードは、いきなり崖っぷちに追い込まれた。開始2分にリヤド・マフレズのクロスをケビン・デ・ブルイネに合わせられ先制を許すと、11分にはガブリエル・ジェズスにゴールを献上。2点ビハインドからのスタートとなってしまった。

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 その後もマドリーはシティにいくつものチャンスを作られている。0-3、0-4というスコアにいつなっても不思議ではなかった。

 早々に2点を失い試合を難しくしてしまった原因は、シティのクオリティーの高さはもちろん、マドリーの守備態勢にあると見てよさそうだ。

 ボール保持を基本とするシティに対し、マドリーはあまり高い位置からプレッシャーをかけず、4-3-3の形でブロックを組んだ。しかし、人数こそ揃えて守備ができているが、強度という部分は不十分で、その結果シティのイレブンに簡単に破られてしまった。先制点の場面ではマフレズに3人で対応していたが、寄せ切れず難なく中への侵入を許している。

 カゼミーロの不在ももちろん影響していた。この日アンカーに入ったトニ・クロースは奮闘こそしていたが、74分に喫した4失点目の場面など、やはり随所でインテンシティーの低さが目立っており、最終ライン前を引き締めることができていなかった。いきなり失点を重ねたのは決して同選手だけの責任ではないが、個の能力が抜群に高いシティ相手のアンカー起用はかなりのリスクだったと言わざるを得ない。

 こうした守備の強度に関しては、カルロ・アンチェロッティ監督も試合後に言及している。

「試合への入りは非常に悪かったと思う。ソフトになりすぎて、結局2点を失ってしまった」

 そのアンチェロッティ監督は前半の反省を生かし、後半より守備陣形を4-4-1-1に変更。ルカ・モドリッチを相手のアンカーに、そしてクロースとフェデリコ・バルベルデをインサイドハーフに当てる格好でシティの前進を阻んだ。

 しかし、前半より守れていた印象はあったものの、結果後半も2失点。マドリーの選手たちは最後の局面における個人戦でことごとく“2番手”に回ってしまった。「私たちは守備を改善しなければならない。2ndレグでは、守備を改善することが本当に重要だ」とアンチェロッティ監督はコメント。2ndレグに向けた明確な課題が見えたのは、ある意味収穫と言えるのかもしれない。

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