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勝ち点計算など時間の無駄! マスカット監督「正直5分も考えていない」。横浜F・マリノスは勝利のみを追求【ACL】

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

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ケヴィン・マスカット
【写真:舩木渉】



ケヴィン・マスカット監督、グループステージ最終節へ意気込み

 横浜F・マリノスは5月1日に、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節で韓国の全北現代モータースと対戦する。



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 対戦相手の全北現代モータースは現時点でグループ2位だが、他グループの結果によってすでに決勝トーナメント進出が決定済み。一方で首位に立つマリノスにはわずかながらグループステージ敗退の可能性も残されている。

 奇妙な状況だが、これは他グループで上海海港が出場辞退したことによる特殊なレギュレーションによって生まれたもの。もともと各グループの2位同士の成績比較で上位3クラブが決勝トーナメントに進出できるが、その計算の際にグループ最下位との対戦成績を除外して順位を算出しなければならなくなった。

 マリノスは全北現代に敗れればグループ2位となって、他グループの状況に左右される立場。しかし、ケヴィン・マスカット監督は「今大会はいろいろな勝ち点の数え方があると思うが、正直5分も考えていなかった」と明かす。

 理由は「数字だけにとらわれて考えてしまうとよくない」から。マリノスは勝つか引き分けでグループ首位での決勝トーナメント進出が確定するので、負けたらどうなるかなど想像するだけ時間の無駄というわけだ。とにかく目の前の試合に勝てばいい。

「自分たちのメンタルの強さ、フィジカル的な強さ、そして、どれだけ早くリカバリーをして次の試合に臨んでいくのか。自分たちのサッカーをどうピッチ上で表現するのか。そこに重点を置いている。その中で、選手やスタッフ全員がマリノスのやり方、パフォーマンスをピッチで表現することが大事だ。数字にこだわりすぎてしまうと試合に何も反映されない」

 ピッチ上で対峙する相手に勝つ以外の余計なことを考えすぎると、試合に集中できなくなるかもしれない。それよりも自分たちができる限りの準備をして、最高の状態で普段通りのパフォーマンスを見せて勝つことが決勝トーナメントへの最短ルートに他ならない。

「自分はこのサッカーにおいて、とにかくエキサイティングな試合を望んでいる。明日の試合もしっかりそういう(エキサイティングな)部分をピッチ上で出せればと思っている。メンタル面もすごくいい形で強くなってきているし、また新たなチャレンジが明日の夜にある。準備してきたことをピッチ上で表現していきたい」

 マリノスらしいサッカーで勝利し、最高の形でベトナム遠征を締めくくれるか。グループステージ第2節で一度敗れている相手に勝って日本に帰ることができれば、その勢いはJリーグでの戦いにもつながっていくはずだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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