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なぜか…オランダ代表で輝けなかった5人の名手。クラブでは絶対的な存在も…選手層が厚すぎて試合に出られなかった選手たち

シリーズ:代表で輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

元オランダ年間最優秀GK

1108-エト・デ・フーイ
【写真:Getty Images】

GK:エト・デ・フーイ(元ストーク・シティ/イングランド)
生年月日:1966年12月20日
オランダ代表成績:31試合24失点

 スパルタ・ロッテルダムでプロキャリアをスタートしたエト・デ・フーイは、徐々に出場機会を増やし、4年目にはスタメンに定着。90/91シーズンにフェイエノールトへ移籍すると、在籍7年間でリーグ優勝と4度の国内カップ優勝に貢献した。この活躍から1992年に行われたワールドカップ予選で代表デビューを果たすと、そのまま正GKに定着している。

 翌年、オランダ年間最優秀ゴールキーパーに選出されたエト・デ・フーイは、1994ワールドカップベスト8に貢献。長きに渡り、オランダ代表の正GKに君臨すると思われた。しかし、ファン・デル・サールが頭角を現すと2ndキーパーに降格。正GKの座を奪われ、出場機会が激減していった。

 1997年にはチェルシーに移籍し、6年間で4個のタイトルを獲得。所属クラブでは正GKを務め、トップパフォーマンスを維持した。しかし、再び正GKの座に戻ることは出来ず、代表での出場は31試合に止まった。ファン・デル・サールという圧倒的な存在がいなければ、オランダ代表のゴールマウスに君臨していたのは、間違いなくエト・デ・フーイだっただろう。

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