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横浜F・マリノスが「コントロール」したいこと。ヴィッセル神戸打倒&ACLベスト8進出のために指揮官が重視するのは?

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

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【写真:舩木渉】



ケヴィン・マスカット監督が語るACL8強進出の鍵は?

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の東地区ノックアウトステージが18日に開幕する。横浜F・マリノスはヴィッセル神戸と、クラブ史上初のベスト8進出を賭けて対戦する。



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 マリノスを率いるケヴィン・マスカット監督は17日に行われた公式記者会見の冒頭で「自分たちは自信を持ってここにきているし、マリノスというクラブ、マリノスのサッカーをピッチ上で表現できるのを楽しみにしている」と意気込みを語った。

 この記者会見の中で何度も繰り返していたのは「コントロール」という言葉。常日頃から「相手ではなく自分たち」にフォーカスすることを訴え続けてきたマスカット監督は、神戸の状況に左右されることなく試合に臨むことの重要性を改めて強調する。

「自分たちがコントロールできるものにフォーカスすべきだ。現時点で、我々は明日の結果や天候をコントロールすることはできない。我々がコントロールできるのは、自分たちの準備だけ。その準備によって、ピッチ上でのパフォーマンスをコントロールすることができる。私の全精力を準備に注いでいるんだ」

 神戸にはアンドレス・イニエスタをはじめ、大迫勇也や武藤嘉紀などJリーグ屈指の実力者たちが揃う。今夏の新戦力であるマテウス・トゥーレルやステファン・ムゴシャ、小林祐希らもチーム力を底上げし、一時の低迷から復調しつつあるところだ。

 それでも「相手にいるのはイニエスタだけではないというのはわかっているし、彼1人がどうこうというチームではない」とマスカット監督。さらに「明日どうなるか、誰が出てくるかはわからない。とにかく相手がどうこうではなく、自分たちが何をしたいのか。自分たちがどういうサッカーをしていくのか。そこにしっかり集中してやっていくことを大事にしている」と続ける。

 神戸の戦い方や先発メンバーは、自分たちで「コントロール」できるものではない。あくまでマリノスがマリノスらしい最高のパフォーマンスを発揮できるような準備に持てる力の全てを注ぐのみだ。

「コントロールできないものに目を向けてエネルギーを無駄にしたくない。ここ数日は神戸戦に向けた準備に集中し、今日も選手たちは素晴らしい練習ができていたと思う。マリノスファミリーが誇りに思えるような戦いができることを楽しみにしている」

 台風8号接近の影響で13日のJ1第25節・湘南ベルマーレ戦が中止になり、多少の予定変更も必要になった。しかし、不測の事態も前向きに捉えて準備を進めることができている。17日の神戸戦前日練習には長期離脱中の宮市亮を除くトップチーム全選手が参加し、負傷が心配された西村拓真も元気な姿を見せた。

 クラブ史上初のACLベスト8進出に向けて、新たな歴史を作る準備は万端だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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