まさに“変幻自在”。レアル・マドリードだからこそできたアトレティコ攻略法。なぜベンゼマ不在でも勝利できたのか?【分析コラム】

2022年09月19日(月)12時38分配信

シリーズ:分析コラム
text by 本田千尋 photo Getty Images
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リーガ・エスパニョーラ第6節、アトレティコ・マドリード対レアル・マドリードが現地時間18日に行われ、1-2でレアルが勝利した。スコア以上に力の差を見せつけたのはリーガ王者だった。その強さの理由はどこにあるのか。答えは、シンプルかつ合理的な戦い方にあった。(文:本田千尋)


アトレティコ・マドリードのお株を奪う戦い方


【写真:Getty Images】

 何でもできる。ディオゴ・シメオネのお株を奪うように守備ブロックを築き、引いて固めることもできる。

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 9月19日に行われたリーガ・エスパニョーラ第6節。アトレティコ・マドリードとのダービーの後で、カルロ・アンチェロッティ監督は、次のようなコメントを残した。

「我々は低い位置でブロックを築いて守ったが、そうすることに慣れている。我々はジョアン・フェリックスやグリーズマンのような前線で攻撃する選手の危険を明らかに取り除いた。もしシメオネが、我々が低い位置のブロックで上手く守備をしたと言うなら、私は感謝したい。それは“褒め言葉”だと思うからね」

 熱気が渦巻くシビタス・メトロポリターノで、レアルはアトレティコに2-1で勝利した。スコアが示したのは1点差だったが、辛勝ではなかった。83分にCKからマリオ・エルモソのヘディングで1点を返されはしたものの、試合そのものを振り返れば、エル・ブランコの“貫録勝ち”と言える内容だった。

 レアルの布陣はお馴染みの[4-3-3]。カリム・ベンゼマが不在のセンターFWで先発したのはロドリゴ。左右のウイングにはヴィニシウス・ジュニオールとフェデリコ・バルベルデ。逆三角形の中盤では、ルカ・モドリッチとトニ・クロースの重鎮と並んでアンカーに入ったのはオーレリアン・チュアメニ。そしてフェルランド・メンディ、ダヴィド・アラバ、ミリトン、ダニエル・カルバハルの4バックである。

 序盤は双方のチームとも守備の強度が高く、互いにブロックの中にボールを入れることができない展開となった。守備ブロックの外でパスを繋ぐことはできても、あまりスペースの無いライン間にボールを入れることができない。そんなガップリ四つで組む試合展開に風穴を開けたのは、“シンプルな攻撃パターン”だった。

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