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サッカー日本代表は何を“予行演習”すべきか。実は苦手?相性が悪いW杯対戦国とは?【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司

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 サッカー日本代表はキリンチャレンジカップ2022でアメリカ合衆国代表、エクアドル代表と対戦する。FIFAワールドカップカタール大会前最後の活動期間で、本番に向けて注力すべきポイントはどこにあるのか。グループステージで対戦する3ヶ国との相性を考えると、コスタリカ代表との対戦がグループステージ突破のカギを握るだろう。(文:西部謙司)


スペイン代表&ドイツ代表との相性は?


【写真:Getty Images】

 カタールワールドカップで日本代表が組み込まれたグループEは客観的にみれば二強二弱で、最も波乱のなさそうな顔ぶれになっている。緒戦で当たるドイツ代表、3戦目のスペイン代表は格上の強豪なので、この2チームとの対戦はどうしても気になるところだが、グループリーグ突破のためのポイントは2戦目のコスタリカ代表戦だと思う。この試合だけは求められるプレーが違っていて、日本代表はそれが得意ではないからだ。

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 日本代表の特徴は守備だ。まずは守備で穴を開けないことを優先した編成になっていて、6月のブラジル代表との親善試合でも敗れはしたが0-1だった。ドイツ代表、スペイン代表ともスコアのうえで接戦に持ち込むことは期待できる。

 ワールドカップに出場する32カ国に実力の差はあっても、ほとんどの試合は僅差勝負になる。そうなれば何が起こるかわからないのがサッカーであり、毎回番狂わせは発生している。日本代表がドイツ代表やスペイン代表に勝てばジャイアントキリングではあるが、奇跡というほどのことでもないのだ。

 日本代表の守備は堅く、しっかり守ればそう簡単に失点はしない。攻撃回数は限られるが、カウンターアタックなのでそのぶんスペースもあり得点はしやすい。日本代表の特徴からして、ドイツ代表とスペイン代表はやりにくい相手ではない。

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