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サッカー日本代表、新システム導入で変わった2つの要素とは? 日本の新たな中心選手は…

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


 サッカー日本代表は23日、ドイツのデュッセルドルフで行われたキリンチャレンジカップ2022でアメリカ合衆国代表と対戦。本大会メンバー決定前最後の国際試合で、日本と同じくFIFAワールドカップカタール2022に出場するチーム相手に2-0の勝利を収めた。


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 本大会メンバー決定前最後の国際試合で、森保一監督は新システムを導入。就任当初から採用してきた4-3-3から4-2-3-1にフォーメーションを変更し、この一戦に臨んだ。

 このシステム変更で変わった点は2点だ。1つ目は、ビルドアップの安定化だ。

 4-3-3採用時はCBとアンカーの遠藤航がトライアングルを作り、主に遠藤を経由してビルドアップが行われていた。しかし、6月に行われたブラジル代表戦では最終ラインから遠藤にパスが入るところを狙われ、何度もピンチに。ビルドアップが安定せず、なかなか攻撃に転じられていなかった。

 だが、ダブルボランチにすることで最終ラインの選手が出せるパスコースが増加。仮にどちらかが中盤でボールをロストしても瞬時にカバーに入ることが出来るため、一気にピンチを迎えることもなくなる。より安定して試合を組み立てることが出来ていた。

 もう1つは、攻撃の活性化だ。

 4-3-3ではセンターフォワードとインサイドハーフの距離が遠くなってしまう場面が多い。守備から攻撃に転じた際にセンターフォワードへ縦パスが入っても、インサイドハーフがサポートできずに攻撃の起点が潰されてしまうことが多かった。

 一方、鎌田が4-2-3-1のトップ下に入ったこの日は、1トップが孤立する場面は減った。同選手は久保建英とポジションを入れ替えながら動き、1トップと中盤をつなぐ役割を担っている。結果として日本代表は幾度となくショートカウンターで相手守備陣を脅かした。

 また、遠藤1人を中盤に残し、守田英正も高い位置を取ることで攻撃はさらに活性化。先制点の場面は、守田が上がり、ペナルティーエリア内で鎌田がフリーとなり、守田→鎌田と繋いでゴールを決めることが出来ていた。

 新システムでの初試合となったアメリカ合衆国代表戦は2-0で勝利。好感触を得られたが、27日に対戦するエクアドル代表は対応策を講じてくるはず。次節でもこの新システムが通用すれば、本大会でも大いに期待できるだろう。

【了】

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