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落選を経験した堂安律の変化とは? サッカー日本代表の「当落線上」から「切り札」へ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka,Getty Images

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サッカー日本代表は27日、キリンチャレンジカップ2022でエクアドル代表と対戦する。アメリカ合衆国代表戦から中3日。堂安律は虎視眈々とチャンスをうかがう。3月に落選という悔しさを味わい、今季はクラブで結果を残し続ける堂安は、日本代表の新たな切り札になるかもしれない。(取材・文:元川悦子【デュッセルドルフ/ドイツ】)


サッカー日本代表落選、そして復帰


【写真:Getty Images】

 19日からスタートした日本代表の9月シリーズもいよいよ大詰め。残された活動は26日の前日練習と27日のエクアドル戦の2日間しかない。10月中下旬には2022年カタールワールドカップ(W杯)に挑む最終登録メンバー26人が発表される予定。選手たちは今、ここでできることの全てをやり切っておくしかない。

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 今年3月の最終予選の大一番・オーストラリア戦でまさかの選外になった堂安律もその1人。本人は「悔しかったけど、感謝している、(森保一)監督とも話し合いをして、思っていることも伝えてくれたので、いい時間になった」と努めて前向きに捉えて前進。6月シリーズで代表復帰を果たし、それまでの「自分が自分が」というエゴイスト的な傾向を改め、「周りを生かしながら自分も生きる」というプレーの変化を如実に示すようになった。

「自分としては意識してそこを変えたつもりはないんですけど、調子がいい時は体が勝手に反応しますし、昨季在籍したPSVの後半戦からかなりコンディションが上がってきているので、それが原因で周りの使い方もうまくなってきていると思います」と本人も成長を実感しつつあるようだった。

 そして迎えた今季。新天地・フライブルクに赴いた彼は、公式戦デビューとなった7月31日のカイザースラウテルン戦で直接FK弾をゲット。強烈なインパクトを残すと、続く8月6日のブンデスリーガ1部開幕戦・アウクスブルク戦でもゴール。さらに9月に入ってからもレバークーゼン戦とUEFAヨーロッパリーグ(EL)・カラバフ戦で連続ゴールしており、早くも公式戦4点を奪う活躍ぶりを見せているのだ。

 これだけの実績があれば、もはや当落線上ではない。むしろ代表のキーマンとなる可能性も高い。そんな評価を与えられた堂安は、今回の代表合流に際して、かつてないほどの自信と余裕が感じさせていた。

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