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日本代表 2年前

落選を経験した堂安律の変化とは? サッカー日本代表の「当落線上」から「切り札」へ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka,Getty Images

「僕じゃなくても…」アメリカ合衆国代表戦の悔しさ



「コンディションはかなり上がっていると思いますし、フライブルクのパフォーマンスができれば、間違いなく代表でもいい仕事ができる。そこは心配していない。前より焦っていないというか、黙ってチャンスを待つだけなので、使ってくれればできる自信がある。今はすごいリラックスしています」ともコメントしていたのだ。

 しかしながら、23日のアメリカ戦(デュッセルドルフ)は後半23分からの途中出場にとどまった。1-0で登場した背番号21は得点への意欲を強く押し出し、31分には中山雄太の折り返しにゴール前で反応する決定機を迎えたが、惜しくもGKマット・ターナーに弾かれ、決めきれなかった。

「雄太君から来たボールは完璧なタイミングだったので、決めないといけなかった。練習あるのみです」と彼自身も自戒の念を込めて語っていた。

 直後にも高い位置でボール奪取したところで堂安が持ち上がったが、得点に至らない。切れ味とスピードは印象付けたものの、本人としてはやや不完全燃焼感のある約20分間のパフォーマンスだったのではないだろうか。

「スペースは空いていましたし、僕じゃなくてもあれくらいのプレーはできたと思うので、特にインパクトを残せたとは考えていないし、もっとやれることはあったと思います」と本人もストレートに悔しさを口にした。

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