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田中碧が感じた手ごたえとは?「大きな刺激になった」。サッカー日本代表はドロー決着

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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【写真:田中伸弥】



エクアドル代表で田中が得た収穫は…

【日本 0-0 エクアドル キリンチャレンジカップ2022】

 MF田中碧は、カタールワールドカップアジア最終予選の4-3-3採用時は不動の存在だったが、システムを4-2-3-1に変えた23日のアメリカ合衆国代表戦でベンチスタートに。スタメンを総入れ替えして臨んだエクアドル代表戦で再びチャンスを得て、ダブルボランチの一角で先発出場した。



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 相手の寄せの速さなどに苦しんだ前半は「特に難しかった」と、田中は振り返る。所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフの本拠地での開催となり、慣れ親しんだスタジアムでの試合になったが、大幅なメンバー変更やピッチ状態の悪さにも影響を受けた。

 しかし、なんとか無失点に抑えながら試合を進めることができた。「自分たちが思っていることがうまくいかなかったり、相手がよかったりする時間帯がある中で、そこを無失点で進めるのか、1失点するのかで、戦い方は変わってくる」と田中は語る。

 ワールドカップに限らず、どんな試合でも先に失点してしまうのは命取り。ギリギリの戦いの中で、先発メンバーを全員入れ替えても大きく破綻することなく試合を運べたことには一定の手応えがあったようだ。

 田中個人としても収穫があった。2ヶ月後のカタールワールドカップに向けて本気モードのエクアドル代表と一瞬の隙も許されない試合を経験できたことは、「大きな刺激になった」という。

「チームはもちろん、個人のクオリティとしては、こういう強度が高い中でどれだけできるのかが重要だなと改めて感じました。自分の中では大きな刺激になったのかな。それは今まで感じたものとはちょっと違う。僕は出ていないですけど、アメリカ戦のものともまた違う激しさ、強度の高いゲームだったので、それはすごく自分の中で刺激が大きかったなと思います」

 この経験を残り2ヶ月でどれだけ自分の成長につなげられるか。予測不能で様々なアクシデントも起こりうるカタールワールドカップ本大会に向けて、エクアドル代表戦は田中にとって成長の糧となる貴重な90分間だった。

(取材・元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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