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南野拓実にはどうしようもない。モナコは自滅でバラバラ。むしろチャンス?【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

UEFAヨーロッパリーグ(EL)最新ニュース

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第4節が現地13日に行われ、モナコはトラブゾンスポルに0-4で敗れた。ベンチスタートだったモナコのサッカー日本代表MF南野拓実は、3点のビハインドを背負った60分から途中出場したが…。(文:舩木渉)



いい流れを断ち切ったGKの致命的なミス


【写真:Getty Images】

 これがまさしく完敗。しかも、自滅と言えるような流れでの敗戦だった。

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 現地13日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第4節で、モナコはトルコのトラブゾンスポルに0-4で敗れた。

 前半は両チームともにチャンスの多い、エキサイティングな試合展開だった。モナコのGKアレクサンダー・ニューベルとトラブゾンスポルのGKウグルカン・チャキルがともに好セーブを連発してゴールを許さず引き締まったゲームとなる。

 モナコを率いるフィリップ・クレマン監督も「我々はいい流れで試合を始められたと思う。開始から43分間は我々が支配し、攻守両面でいいプレーが見られた」と手応えを語った。しかし、問題は「43分間」が過ぎた後である。

 事件は44分に起きた。味方からのバックパスを受けたGKのニューベルが、逆サイドに展開しようとすると、蹴ったボールはDFマラン・サールに当たって自陣ゴールの中へ。センターバックとの意思疎通を怠って雑に処理しようとしたのが祟り、ポジションを取り直してGKからのパスを引き出そうとしたサールの動きを見失っていた。

 この前代未聞の自滅点が、試合のすう勢を決定づけることになった。やはりモナコの選手たちに対する精神的な動揺は避けられず、ハーフタイムを挟んでもチームを立て直すのは難しかったようだった。

 後半開始直後の48分、コーナーキックからDFヴィトール・ウーゴが打点の高いヘディングシュートを決めてトラブゾンスポルに追加点をもたらす。さらに勢いに乗ったトルコ王者は57分に名手エニス・バルディの直接フリーキックで加点した。

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