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田中碧「空く」久保建英「狙える」サッカー日本代表が描くコスタリカ戦のイメージ【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

「今までにない感情が湧いた」と語ったのは…



 ただ、守田は左ふくらはぎ違和感から完全回復したと言い切れない部分がある。大会直前の準備期間を使って入念に調整してきた冨安がドイツ代表戦の圧倒的強度でケガを再発させたのを踏まえると、彼の起用も慎重にならざるを得ない。遠藤航もドイツ代表戦で凄まじい負荷をかけており、今後を考えると無理はさせられない。森保監督がドイツ代表戦で途中交代した田中碧を送り出す可能性も皆無ではないだろう。

 その田中だが、ドイツ代表と真っ向勝負を演じてみて「シンプルにもっとうまくなりたい」と強く感じさせられたという。

「それこそ前半、圧倒的にボール握られたりもしましたけど、僕らがドイツ相手に圧倒的にボールを握れるチームなりたいと思うし、個人としてもとんでもない選手になりたいなっていうのを感じた。今までにない感情が湧いたのかなと思います」

「そのために必要なこと? 全部じゃないですか。フィジカルもそうだし、技術も頭の中もそう。サッカーはフィジカルが5~6割を占めると思うんで、そこの底上げは間違いなく必要だし、その状況での技術と頭はより高いものが求められる。現時点ですぐにそこに行けるわけじゃないし、1年後にあり得るのかも分からないけど、目指し続けていかなきゃいけないと感じています」

 神妙な面持ちで言う田中には、トーマス・ミュラーの捕まえづらいポジショニングも、ヨシュア・キミッヒのゲームメークも、イルカイ・ギュンドアンの高度なテクニックも全て「異次元」に映ったのかもしれない。

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