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田中碧「空く」久保建英「狙える」サッカー日本代表が描くコスタリカ戦のイメージ【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

コスタリカ代表をどう崩すか



 その世界基準を再認識しつつ、最終的に勝利という結果を手にしたことには大きな価値があった。W杯初戦での貴重な経験を今後にどう生かすかが重要なのだ。そういう意味でも次戦からもう一段階ギアを上げてやっていくしかない。目の前にビッグゲームが控えていることは、むしろ彼にとってはポジティブなことなのだ。

「(コスタリカは)ボランチのところが空くと思っているんで、そこからの背後への動き出しだったり、サイドでの1対1で勝てるかどうかっていうのは重要になってきます。相手も出てくるシチュエーションなので、どこまでドン引きされるか分からないですけど、状況的には考えやすい」

 三笘薫は相手の特徴をこのように語っていたが、そういう弱点があるなら田中にとってはやりやすい。中盤でボールをキープして、長短のパスを使いながら揺さぶりをかければ、組織的に連動できないケースのあるコスタリカ代表守備陣は必ず崩せる。球出しに長けた柴崎、川崎時代から息の合ったコンビを見せてきた守田のいずれと組んだとしても、よさを発揮できるはずだ。

「コスタリカからすると、ここで勝ち点3を取らないといけないというのは間違いなくある。引き分けだったら厳しい部分もあるので、最初からギアを上げてくると思います。だからこそ、日本代表は前半から点を取れるようにしないといけない。先にこっちがゴールしないと苦しい展開になるので」と次戦は頭から一気に畳みかける覚悟だ。

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