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鎌田大地が持つアドバンテージとは?スペインに挑むサッカー日本代表が目指す形【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

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 サッカー日本代表は現地時間12月1日、FIFAワールドカップカタール2022グループE第3節でスペイン代表と対戦する。グループリーグ突破をかけた大一番で、キーマンとなり得るのが鎌田大地だ。UEFAチャンピオンズリーグでも大活躍を見せるが、今大会では沈黙。その原因はどこにあり、スペイン代表戦にどのようなプランを描いているのだろうか。(取材・文:元川悦子【カタール】)


「ボールをどう奪いに行くか? そこは…」


【写真:田中伸弥】

 カタールワールドカップ(W杯)の日本代表の命運を左右する12月1日のスペイン代表戦まであと2日。大一番を前に日本代表の緊張感は日に日に高まっている。

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「スペインを倒して『奇跡』じゃなく『必然』だと思わせられるようにしたい」と23日の初戦・ドイツ代表戦で同点弾を叩き出した堂安律も語気を強めていた。

 日本代表が22%しかボール支配できなかったドイツ代表に対し、6割以上もポゼッションしたスペイン代表の高度な技術と巧みなボール回しは、間違いなく世界一。難敵に他ならない相手に対し、日本代表は徹底して失点を抑え、一瞬の隙を突いてゴールを奪うような展開に持ち込まなければならないのだ。

「ボールをどう奪いに行くか? そこはまだ話し合ってる途中です。システムを含めて」と右ひざ負傷の遠藤航に代わって中盤を統率するであろう守田英正が明かしたが、森保一監督が布陣をどうするかは1つの注目点だ。

 ここまでの4-2-3-1がベストなのか、中盤を厚くする4-3-3か、あるいはゴール前を固める5-4-1なのか。どの形であればスペインを跳ね返せる確率を上げられるかを真剣に模索しているはずだ。

 ただ、相馬勇紀が「アンカーのケアが一番難しい」と指摘した通り、セルヒオ・ブスケッツ、あるいはロドリが陣取ると見られる中盤の底にマークをつけない限り、好位置でボールを奪って攻めに転じるのは難しい。となれば、やはりトップ下を置く形を採るのではないか。

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