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若手の宝庫! W杯ベスト8注目の逸材10人。今大会初のハットトリック、完成度抜群の10代も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ジュード・ベリンガム(イングランド代表/ドルトムント)


【写真:Getty Images】


生年月日:2003年6月29日
今季リーグ成績:15試合3得点2アシスト
今大会成績:4試合1得点1アシスト
代表通算成績:21試合1得点2アシスト

 言わずと知れたイングランドの逸材だ。下部組織から過ごしたバーミンガムのトップチームでは2019/20シーズンの1シーズンしかプレーしなかったが、背番号22は同クラブの永久欠番になっており、そのインパクトは絶大だった。今季のドルトムントではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で4試合連続ゴールを決めるなど、キャリア最高のシーズンを過ごしている。

 ベリンガムはとにかく状況判断を誤らない。若手の中にはリスクマネジメントができていない中で難しいプレーを選択してピンチを招く選手もいるが、そうしたプレーはベリンガムには見られない。パス、ドリブルの精度も抜群な上に守備強度も高く、中盤であらゆる仕事をほぼ完璧にこなす。

 昨夏のユーロ(欧州選手権)ではカルヴィン・フィリップスがデクラン・ライスの相方を務めたが、同選手が負傷離脱している期間にベリンガムがスタメンに定着した。今大会でも開幕から4試合連続でスタメンに名を連ねており、イランとの第1戦では代表初ゴールを決めた。セネガルとの決勝トーナメント1回戦では左サイドを駆け上がり、ジョーダン・ヘンダーソンにピンポイントのパスを折り返してアシストを記録と大活躍だ。逆に第2戦アメリカ合衆国戦のように試合から消えてしまうと一気にイングランド代表のパフォーマンスも落ちてしまうため、彼が1966年大会以来の優勝を目指すスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)の命運を握っている。

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