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若手が海外移籍するリスクとは? シントトロイデン立石敬之CEOが「だからこそJリーグを勧めたい」と言う理由【2/4】

シリーズ:シントトロイデン立石敬之CEOに訊く text by 元川悦子 photo by Getty Images

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海外に活躍の場を求める選手は増えており、日本国内で実績を残す前に海を渡るケースも増えている。10代のうちから世界基準を経験できるというメリットがある一方で、まったく試合に絡むことができないというリスクもある。ベルギーのシントトロイデンで多くの移籍にかかわってきた立石敬之CEOは若手日本人選手の海外移籍についてどう考えているのだろうか。(取材・文:元川悦子)


高校サッカーから海外挑戦をどう考えるか?


【写真:Getty Images】

 岡山学芸館の初優勝で幕を閉じた第101回高校サッカー選手権大会。同大会でひと際、注目を集めたのが、神村学園を卒業後、Jリーグを経由せずにボルシア・メンヘングラードバッハ(ボルシアMG)入りする福田師王である。

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「同じクラブの板倉滉さんやシャルケの吉田麻也さんも『海外へ行ったら人間性が鍛えられる』と話していましたし、『本当にこっちに来てみないと分からないことが沢山あるから来い』と言ってくれた。その言葉がすごく大きかったし、背中を押されました」と本人は海外挑戦を決断した理由を口にしていた。

 だが、1年前に尚志からシュツットガルトへ赴いたチェイス・アンリもU-21チームでプレーしている様子で、トップ昇格・欧州での成功への道は険しい。日本では「Jリーグで数年やってから欧州へ行った方がいい」という関係者も少なくない。

 冨安健洋、遠藤航、鎌田大地がシントトロイデンから大きく飛躍したのを見てきた立石敬之CEOはそのあたりをどう考えるのか。率直な意見を語ってもらった。

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