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Jリーグ 1年前

【現役限定】浦和レッズ出身ベストイレブン。在籍経験のある選手を呼び戻して生まれる最強チーム

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:酒井宏樹


【写真:Getty Images】


生年月日:1990年4月12日(32歳)
在籍期間:2021年6月~現在
リーグ戦成績:34試合2得点
現所属クラブ:浦和レッズ

 酒井宏樹が浦和に加入することが発表されたのは2021年6月。ブンデスリーガ通算92試合出場、フランスの名門マルセイユで5シーズンプレーしたアジア最強のサイドバックは、オーバーエイジとして出場した東京五輪での戦いを終えて、浦和レッズに合流した。

 日本代表として通算74試合に出場してきた酒井の実力に疑いの余地はなかった。相手をなぎ倒すフィジカル、最終ラインから猛然と駆け上がる走力、サイドから放つクロス、どれをとっても圧倒的なクオリティを見せていた。

 今季は怪我に泣かされ、リーグ戦の出場は20試合に留まったが、日本代表としては3度目となるワールドカップに臨み、2大会連続の決勝トーナメント進出に貢献した。4月には33歳となり、キャリアの後半に差し掛かるが、新たな船出となる浦和でさらなる活躍が期待される。

DF:遠藤航


【写真:Getty Images】

生年月日:1993年2月9日(29歳)
在籍期間:2016年~18年6月
リーグ戦成績:73試合5得点
現所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ)

 湘南ベルマーレのアカデミー出身の遠藤航は、浦和レッズから世界へ羽ばたいた。2016年に浦和に加入すると、初年度からタイトル獲得に貢献。惜しくもリーグ優勝は逃したが、YBCルヴァンカップ優勝に貢献。PK戦にもつれ込んだこの試合で5番目のキッカーを務め、見事に決めて浦和にシャーレをもたらしている。また、この年にはU-23日本代表のキャプテンとしてリオデジャネイロ五輪にも出場し、A代表にも選出されるというタフなスケジュールをこなしていた。

 浦和では3バックの中央を任された。178cmと上背はないものの空中戦にも強く、危機察知能力やボール奪取能力に優れる遠藤は、最終ラインの真ん中でチームを支えた。翌年にはAFCチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、アジアの舞台でも通用することを証明した。

 浦和で過ごした時間は2年半だったが、計4人の監督に仕える激動の時代だった。遠藤は出場なしに終わったロシアワールドカップ後にベルギーへ渡り、シントトロイデンを経てシュトゥットガルトへ移籍。渡欧後の活躍は多くの者が知る通りである。

DF:アレクサンダー・ショルツ


【写真:Getty Images】

生年月日:1992年10月24日(30歳)
在籍期間:2021年8月~現在
リーグ戦成績:47試合6得点
現所属クラブ:浦和レッズ

 UEFAチャンピオンズリーグ出場経験のあるアレクサンダー・ショルツは、2021年8月に浦和レッズに加入した。身長189cmと大柄なデンマーク人DFが優れた存在であることを周囲が理解するのに、さほど時間は必要なかった。

 空中戦の強さやボール奪取能力といった守備面だけでなく、的確にボールを運んでパスをつけるビルドアップ能力など、攻守においてクオリティが高い。1年半プレーしたJリーグではいまだ警告がなく、クリーンにボールを奪いきる技術にも定評がある。そして、強靭なメンタルはPKの場面で活かされており、昨季は計6得点を記録した。

 ショルツがいなければ、昨季の浦和は失点が増え、得点が減り、勝ち点をいくつか失っていただろう。昨季のJリーグベストイレブンに選ばれないことが不思議なほどの活躍だった。

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