鬼木達監督が山根視来に伝えたこととは？
【写真：Getty Images】
「少しはっきりしないプレーが多かった。時間とともにボールを握れる時間が増えてきたとき、ポジションの取り方が曖昧になっていた。視来には試合前に中に入った方が有効かもしれないと話していたけど、ゲームの中では中央に入らなくていいと伝えた。ジェジエウのヘルプをできる位置を取るように伝えた」
鬼木監督は試合後に修正の意図を説明してくれた。この後、山根が内に絞る場面は減り、ジェジエウや家長昭博をサポートできる位置取りが増えた。前半の残りの時間は、その効果もあり、川﨑が押し込む時間帯は増えている。川崎の修正はうまくいったと見てよいだろう。
山根も「中に入ることで時間がなくなってしまう。背中で（パスコースを）消してしまうと感じたので、（自分が）幅を取ったり、アキ（家長）さんが中にはいったときは僕が取ったりしないといけない」
川崎は後半開始とともに選手交代を行い、4-2-3-1に布陣を変更して家長をトップ下に移した。これにより役割はハッキリした部分も大きい。
「いろんな場所でタメを作っていきたいなと思っていたので、アキ（家長）を真ん中に持ってきた。他の選手のポジショニングも含めて、ポジション変更を行いました。中央はビルドアップも含めて怖がらずにやることが重要ですし、質を突き詰めていかないといけない。（技術と）判断の質を両方持ち合わせないといけない」
