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日本代表 1年前

三笘薫が感じる“サッカー日本代表で活躍する難しさ”。ブライトンで受ける恩恵とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

ブライトンで受ける恩恵とプレミア基準の三笘薫


【写真:Getty Images】



 実際、異なる2つのチームで高いレベルを維持していくのは至難の業。しかも三笘はイングランドという世界一試合数の多いリーグで戦っている。来季はUEFAチャンピオンズリーグかUEFAヨーロッパリーグが入ってくる可能性もあり、そのうえで今年11月から始まるW杯アジア予選を戦うとなると、両立の難易度は極めて高くなる。彼が挑むのは日本人にとって前人未到の領域と言っていいだろう。

 次の3年3カ月で大きな成功をつかむためにも、今回の初陣・ウルグアイ代表戦で「エースの存在感」を確実に示したいところ。左サイドで先発する三笘はボールを持ったら局面打開に行かなければいけないし、味方と連係しながら自分がフィニッシュに行くことも重要なタスクだ。

 ファンの多くが「プレミア基準の三笘」を求めてくるだけに、それに応える仕事を見せてこそ、周囲を納得させられる。本人にしてみれば、最初からプレッシャーを感じながらのプレーになるはずだ。

「今のブライトンでは、自分のパフォーマンスが悪くても結果が出ている試合もありますし、そこだけを見てもらっている人は『いい』という印象かもしれないけど、僕自身はメチャクチャ調子がいいわけではない。毎試合コンスタントにはプレーできていますし、結果も残せていますけど、チームの恩恵をすごく受けている。右サイドの脅威もあるので、左サイドをそこまで突破しなくても中に入ってゴールスコアを稼げているので、本当にチームメートの質には助かっています」

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