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日本代表 1年前

三笘薫が感じる“サッカー日本代表で活躍する難しさ”。ブライトンで受ける恩恵とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

チームメイトが考える「三笘薫の使い方」



 三笘はブライトンでの自身をこう評したが、代表でも同じようにやろうとすれば、やはり周囲との連携が必要不可欠だ。幸いにして、日本代表にも右には快足ウイングの伊東純也がいるし、トップ下にも緩急をつけられる鎌田大地や推進力を出せる堂安律らがいる。彼らと絡んで敵をかく乱し、三笘にフィニッシュやラストパスのチャンスが数多く巡ってくる環境を作れれば、彼は同じような輝きを放ってくれるはずだ。

「薫の使い方はジョーカーで使った時と何も変わらない。彼のよさはサイドで仕掛けられるところ。その状況をいかにチームとして作れるかは最初の立ち上がりから意識できると思う」とキャプテンマークを巻く遠藤航も心得ている。

 守田英正、田中碧にしてもそうだが、配球側のボランチが三笘のリズムを心得ているのは彼にとっても心強い点。ブライトンにいる時と同じように自分を生かしてくれる環境は揃っている。それを最大限生かして、頭から「違い」を示すことができれば、「代表スタメン・三笘」の第一歩は成功ということになる。

 ウルグアイはディエゴ・ゴディンやホセ・マリア・ヒメネスら長年守備陣をけん引してきた名DFが不在で、世代交代途中の若いチームだが、駆け引きに優れ、老獪な選手が多い。そういう相手を三笘がキリキリ舞いしてくれれば、見る者の期待感は一気に高まる。そういった希望に満ちた未来を感じさせるようなパフォーマンスを、新たなエース候補には存分に示してもらいたい。

(取材・文:元川悦子)

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